2023年7月6日
旨いモノには目がない。興味を覚えれば国内はもとより、海外にまで足を伸ばす。そんな「リストランテ・ヒロソフィー銀座」のオーナーシェフ、山田宏巳さんの興味をそそる「肉の旨い店」3軒を紹介しよう。
「牛肉の旨い店」と問われて、さて、困った。旨い店はいくつも知っている。しかし、会員制だったり、予約がほとんど取れない店では、紹介しても食べに行くことができない。だから、あまり意味がない。予約は必要かもしれない、多少並ぶかもしれない。でも、誰もが旨い牛肉を食べることができる店という視点で考えを巡らせているうちに、ピンとひらめいた店があった。
ひとつは、中華料理の「マサズキッチン恵比寿」。伝統の技法を駆使し、洋のエッセンスも取り入れながら、自在な中国料理の世界を表現している店だ。二つ目は、25年以上六本木で看板を守り続けている牛肉専門店の「さんだ」だ。丁寧な仕事ぶりは、同じ料理人として頭が下がる。三つ目は、ステーキの名店「麤皮(あらがわ)」の流れをくむ「トロワフレーシュ」だ。