家の近くでたまたま見つけて、家族で行くようになりました。週替りのランチは、肉と魚のどちらもおいしい。子供にも優しいアットホームな雰囲気で、丁寧に作られた料理がリーズナブルに食べられるのがうれしいですね。
「フレンチを食べ慣れない人でも、気軽に普段使いできるリーズナブルな店がやりたかった」と、オーナーシェフの貝原塚信彦さん。下町の雰囲気が残る幡ヶ谷の商店街で3年前に独立。今では、地元の家族連れやカップルが訪れる人気店に成長した。
貝原塚さんがもっとも力を入れるのは、食材のクオリティーだ。「魚は冷凍や養殖ものは一切使用せず、天然もののみを使用。昼夜同じ魚を使い、食材をうまく回すことで、ランチも質の高い料理を提供できます」。メニューには、震災後に炊き出しで訪れた岩手県山田町の、亜麻豚のローストも登場する。食材を通して生産者を応援したいという、貝原塚さんの思いが伝わるひと品だ。「料理はすべてひとりでやっていますが、作り置きはせず、付け合せもできるだけその場で調理します。この値段でやっていけるのか、とよく心配されますが、ボリュームたっぷりの料理で喜んでもらいたい」
サポートをするのは、ワインやサービスを担当する妻の二葉さんだ。店は新国立劇場が近いこともあり、海外のアーティストや劇場関係者が訪れることも多い。そんな時はふたりのアメリカ留学経験を活かし、英語での対応が可能なのもまた、この店の強みである。
東京ブイヤベース
生ハム (スペイン産ハモン・テルエル )
自家製ソーセージ
赤ピーマンの ムース
岩手産亜麻豚のロースト
ドメーヌ・ド・ラ・ヴィエルジュ・ロメンヌ
トゥーレーヌ ソーヴィニヨン ブラン ジャン・マリー・ペネ
カンシー・ヴァン・ノーブル 「ヴィエイユ・ヴィーニュ」
イゾラ ピノノワール
シャトー クロワ ムートン
ビストロ ノブ
Bistrot Nobu
東京都渋谷区幡ヶ谷2-9-12 コートリーブル105号
03-6300-9373
● 11:30~14:30(13:30LO)18:00~24:00(23:00LO)
● 月休
小林薫=取材、文 伏木博=撮影
本記事は雑誌料理王国第239号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は第239号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。