スープを溜めた小籠包(シャオロンパオ)には、水で練った生地の粘弾性と伸展性と、熱湯で練った生地のやわらかさと口どけの良さを併せ持つ「温水麺皮(ウェンシュエイミエンピー)」を使う。水で練る生地には、このほか熱湯と水で練る「燙水麺皮(タンシュエイミエンピー)」もあり、熱湯で練る生地と同じ点心に使用する。
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●シャオロンパオの生地
でき上がり約300g(以下のうち270gを使用)
薄力粉…50g
強力粉…150g(合わせてふるう)
砂糖…10g
塩…2g
温水(60℃)…110g
●ヂャーヂャン餡
でき上がり約710g(以下のうち675gを使用)
◎ 餡A
豚肩ロース(粗みじん切り)…150g
トマト(湯むきして種を取り1㎝角)…100g
生姜(粗みじん切り)…大さじ1/2
ニンニク(粗みじん切り)…大さじ1/2
エシャロット(粗みじん切り)…30g
[調味料]
醤油…40g
ケチャップ…80g
豆瓣醤…大さじ1
砂糖…10g
◎餡B
豚バラ肉(粗みじん切り)…150g
エビ…50g
白菜の芯(粗みじん切り)…100g
ネギ(粗みじん切り)…大さじ1+1/3
[調味料]
塩…6g
砂糖…13g
醤油…小さじ2
ゴマ油…小さじ1
片栗粉…10g
水…53g
油…小さじ1
◎煮こごり
スープ…400g
ゼラチン…26g
(沸かしたスープにゼラチンを加えて溶かし、ボウルに取り出して粗熱が取れればバットに流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。1個5gに切り分ける)
塩、片栗粉、油…各適量
(a)温水の入れ方でテクスチャーは変わる
材料を入れたボウルを湯煎して温めておくことで、温水の温度を下がりにくくして、デンプンの糊化をコントロールする。湯の入れ方も、まんべんなく入れるか、部分的に入れるかで、でき上がりは異なる。
● 餡Aをつくる
● 餡Bをつくる
● 餡を合わせる
(e)火を入れておいた豚肉の餡Aと、火を入れていないエビの餡B、溶けて後でスープになる煮こごりを包んで蒸す。
フライパンで焼けば蒸すとは異なる食感が
スープが出ないように、結び目を下にして焼けば、蒸すのとは違った、クリスピーな食感が生まれます。
江六前一郎=取材、文 村川荘兵衛=撮影
本記事は雑誌料理王国第273号(2017年5月号)の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は第273号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。