2024年10月18日
小麦粉からタンパク質を取り除いた「浮き粉」は、粉の約1.5倍の熱湯で素早く練り上げることで、粉を全て糊化させることができる。浮き粉だけでは粘りが弱いので、粘度の高い片栗粉を加える必要がある。「蒸す」に適し、蒸した餃子は中が見えるほど透明で美しい。寒梅粉や膨張剤を加えることで「焼く」、「揚げる」こともできる。
●水晶餅の生地
でき上がり約500g(以下のうち240gを使用)
浮き粉…75g
片栗粉…75g
塩…1g
砂糖…10g
水…110g
熱湯…225g
浮き粉…20g
●金柑と黒ゴマの餡
でき上がり約360g
◎金柑のシロップ漬け
金柑…3個
シロップ(砂糖50gを水25gで煮溶かして冷ます)…75g
グランマルニエ…40g
イチジク(セミドライ)…12個
黒ゴマ …187.5g
黒砂糖…40g
砂糖…40g
水(湯冷まし)…50g
(a)(b)冷たくならないように! 熱湯を入れたら素早く撹拌!
あらかじめ水で浮き粉を溶く。湯煎で温めておいたところに熱湯を加え、デンプンを一気に糊化させる。最初に水で溶くことにより、独特の粘りがある生地になる。
プティフールのようにお茶菓子にしても
デザートも点心師の仕事のひとつです。いくつかの点心をプティフールのように盛り付けてお茶菓子としてお出しすることもできます。西洋菓子とともに盛り付けるのも、おもしろいかもしれません。
江六前一郎=取材、文 村川荘兵衛=撮影
本記事は雑誌料理王国第273号(2017年5月号)の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は第273号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。