本誌「料理王国」2022年12月号でもご紹介した、アンデス高原豚を使った絶品料理の数々。
ウェブでも、せっかくなら手順を動画でも知ってほしいとYouTubeでも公開します。ぜひご覧ください!
本場ブラジルのバーベキュー文化を、シュラスコを通じて日本で伝える「バルバッコア」。新しい地下鉄駅が開業したことで話題になった、虎ノ門ヒルズ駅からすぐのビルにある。披露してもらった料理はもちろん「シュラスコ」。2㎏ものロースを半分にし、ひとつは串焼きに、もうひとつはシュラスコ厨房の網の上でローストにする、なんとも豪快な一品だ。
下味にモンゴル岩塩のみを全体に振ったら、早速焼いていく。シュラスコ厨房は上火がしっかりしていて、その温度、なんと900℃。まず上部のラックにおき、表面をしっかりと焼く。余計な脂を落とし、ときどき手前に引っ張ったり、中位置のラックに移動させたりして、温度調節をしながら、1時間かけて中までしっかり火を通す。シンプルな調理法ゆえ、肉に負担をかけずに焼き上げるのが肝要だ。
焼き上がったシュラスコは、最後に溶岩石のグリル板におき、表面をさらにパリッと焼くと同時に香りをまとわせる。
「肉自体にクセがないアンデス高原豚は、好みの仕上がりにできるので、料理人にとって扱いやすい肉ですね」と金田正和料理長。
できあがったシュラスコはスライスし、そのまま食べると、肉本来の美味しさがダイレクトに味わえる。野菜と醤油の2種類のソースで味の変化を楽しみながらだと、いつまでも食べられそうだ。
調理師専門学校卒業後、懐石料理店に勤務。「ユニオンスクエア トウキョウ」「テール・ド・トリュフ東京」などを経て、2018年「バルバッコア クラシコ 丸の内店」料理長に、20年「バルバッコア虎ノ門店」料理長兼任。
東京都港区虎ノ門1-17-1
虎ノ門ヒルズビジネスタワー3F
TEL 03-6550-9529
11:30~14:30LO(休日~15:30LO)、17:30~21:30 LO 無休
https://barbacoa.jp
text:羽根則子 photo:小沼祐介