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バールでは妥協しないリストランテ並みの味とサービスが自慢。下北沢「クオーレ・フォルテ」


新旧が混在し、数々の小劇場が集まり、独自の文化を形成する下北沢は、東京でも個性的な街。この街で支持されているのが、2年ほど前、羽賀大輔さんが開いた「クオーレ・フォルテ」だ。表参道の「フェリチタ」などでサービスの修業をした羽賀さんは、「バールをやりたいというより、やりたい店がバールと重なった」と言う。バールを愛し、理解するひとりだ。

2店目のバール出店を控えており、スタッフ育成の意味もあって、4人で店を切り盛りする。左端が一戸さん、右から2人目が羽賀さん。

強い信念でめざすのは
街のオアシス

「ふらりと立ち寄ってもらえる店にしたい」とイメージしたとおり、毎晩7時ともなれば、10坪の店は客であふれかえる。毎日でも通いたい、と思わせる理由は、羽賀さん自身に「伝えたいメッセージ」があるからだ。かつての同僚でシェフの一戸竜太さんと、ワインと料理の組み合わせについて検討し、メニューが誕生すると、それは新たなメッセージとなって羽賀さんをワクワクさせる。
6時間煮込む「ギアラのトロトロ煮込み」や「豚バラ肉のポルケッタ」などは、こうして生まれた垂涎の料理。これにワインの旨さ、心地よいサービスのどれが欠けてもいけない。とくにワインについては、「客単価が安い店だからと妥協はしない。リストランテでしか味わえないクラスのワインにも、この店で出会えるようにしたい」。
接客態度だけでなく、客を思いやる心に、訪れた諸先輩は「いい店になった」と顔をほころばす。「クオーレ・フォルテ」とはイタリア語で「強い心」。未来を見据えた羽賀さんの強さとやさしさが、イタリアを楽しむ人々を呼び、下北沢の文化をも育む。

「豚バラ肉のポルケッタ」。ウンブリア州の郷土料理で仕込みに2日かかるが、その甲斐あって「必ず食べたいメニュー」に挙げられる。

羽賀さんが入念に選んだイタリアのビオワイン。「信頼できる生産者による、旨いワインを提供したい」との思いから、羽賀さんは店のオープン前に渡伊し、いくつものワイナリーを巡った。さらに2012年の4月にも渡伊。ワインへのこだわりはこれからも続く。

BAR DATA
坪数 10坪
座席 カウンター 14席
テーブル 8席
料理 590円~1300円
ドリンク 650円~1400円
客単価 3000~4000円

クオーレ・フォルテ
Cuore forte
東京都世田谷区北沢3-20-2
大成ビル1F
☎03-6796-3241
●17:30~翌3:00(翌2:00LO)
 日・祝17:00~24:00(23:00LO)
●火休
●22席

上村久留美=文 阿部吉泰=撮影

本記事は雑誌料理王国222号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は222号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


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