アートに触れる 新・芸術家たちの食卓vol.9 28年の短く濃い生涯を駆け抜けた世紀末ウィーンが生んだ天才エゴン・シーレ 23年4月号


芸術家と食をつなぐ人気企画の復活版「新・芸術家たちの食卓」。
料理を極めようと日々進化する料理人にとって、アートに触れることで得られる知識は深く、広く、楽しいものです。芸術家の人生や作品から受けるインスピレーションは、きっと料理の幅を広げてくれることでしょう。その気づきのヒントを、キュレーターの林綾野さんに教えていただきます。第9回目のテーマは、世紀末のウィーンに生きた画家エゴン・シーレ。28年という短い生涯の中で、孤独や苦悩を抱えながらも、人間の内面や性を生々しく描き続けた。今回はそんなシーレが兵役中、母親に出した一通の手紙をもとに、想像を膨らませてみました。


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林 綾野 はやしあやの

キュレーター、アートライター。美術館での展覧会企画、絵画鑑賞のワークショップや講演会、美術書の企画や執筆を手がける。画家の創作への想い、ライフスタイルや食の趣向などを研究、紹介し、芸術作品との新たな出会いを提案する。絵に描かれた「食」のレシピ制作や画家の好物料理の再現など、アートを多角的に紹介する試みを行う。近年企画した展覧会は「熊谷守一 いのちを描く」「安野光雅 風景と絵本」「堀内誠一 絵の世界」など。著書に『画家の食卓』『ロートレックの食卓』(各講談社)『浮世絵に見る江戸の食卓』(美術出版社)などがある。4月12日より企画した展覧会「谷川俊太郎 絵本★百貨展」がPLAY! MUSEUM(立川)で開催。

text & cooking: Ayano Hayashi  photo: Akio Takeuchi  edit: Mika Kitamura

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