冬は、なぜかチョコレートが美味しい。寒いからなのか、嗜好が変化しているからなのか。もうすぐバレンタインという事もあり、特別な一品をお探しの方も多いのではないでしょうか?そこで、今回はギフトにもぴったりな上質なショコラを3つご紹介します。
巷では、ビーントゥバーとして、カカオ豆からチョコレートになるまでの工程を作り手が手掛ける個性あるものが多く出回るようになりました。作る工程で、本来のカカオの美味しさを伝えるために、添加物や香料などは入れないものがほとんど。
チョコレートも板の状態で仕上げるものが多い中、オーガニックショコラとして、カカオはもちろん、ガナッシュなどの素材もすべてオーガニックにこだわるボンボンショコラです。
カカオは6か国(ハイチ・タンザニア・マダガスカル・ペルー・エクアトル・ドミニカ共和国)で育てられたものを使用し、ボンボンショコラを食べて「テイスティングの旅」に出かけるような夢のあるショコラボックスです。
ジャン=ミッシェル・モルトロー
ヴォヤージュ・デュ・カカオ
https://jmm-chocolate.jp/
オーストラリアに拠点をもつ、日本人ショコラティエール中村有希氏が作る、斬新で個性あるショコラが話題です。オーストラリアの伝統食でもある「ブッシュフード」を基軸に、未知数の食材を使用する想像力と味覚を掻き立てる、大胆で繊細なショコラです。とにかく素材と素材の組み合わせからデザインなども全てのセンスが良い!一瞬で目を引く見栄えに驚きます。
複雑な素材の組み合わせも、海外感覚を知る中村氏だからできるのではないでしょうか。私も密かに尊敬している1人です。現在は、オーストラリアでは店舗は持たずに、現地ホテルやカフェなどに卸販売をし、兵庫県の神戸は岡本に監修・指導したショップやネットでも購入可能です。
Nakamura Chocolate
THE NAKAMURA selection
高級ブランド、ブルガリが作る「チョコレート・ジェムズ」。まるで指輪のようなボックスに、コインサイズのショコラがひと粒。宝石という意味を持つショコラの贅沢な装い。箱を上げるたびに高級感が漂い、大切な人へ贈るも、自分へのご褒美も、特別な時のためのショコラを感じさせます。
作成場所は東京都内。ブルガリの世界観を最大に表現するために、ひとつひとつ丁寧に手作りされています。この丁寧度は計り知れず、一粒に2~3日ほどかけて作成されています。まさに特別で贅沢なショコラ。一度は手に取って食べていただきたいですね。
BVLGARI IL CLOCCOLATO
Pistachio
http://gourmet.bulgari.com/shop/default.aspx
文・写真=山口真理
スイーツプランナー。 東京と福岡を拠点として、 飲食店・企業のメニューと商品開発や生産者の商品開発として、6次産業化のサポートも手掛ける。 銀座の老舗和菓子屋の枝分かれ、(株)Add和JAPAN執行役員としても出発。ポプラ社『スイーツの仕事』出版。