名匠のスペシャリテ「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」落合務さん


時代を超えて愛され続ける名匠のスペシャリテがある。
連載第16回目は、15年以上も行列の絶えない店であり続ける「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」のオーナーシェフ落合務さんと、「新鮮なウニのスパゲッティ」。

僕がお客さまに「旨い!」と言っていただけるイタリア料理を作っていられるのは、ある人のおかげです。その人の名は、今は亡き実業家の桂洋二郎氏。じつは僕は、19歳から6年ほどホテルニューオータニのフランス料理の厨房で働いていたんです。どうしても本場フランスへ行きたいと思って、その資金を稼ぐために、給料のよいレストランに移ったのは、25歳のときです。


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