羊飼いの料理から、エスニックな発酵鍋まで。街には、ジャンルも調理法も多彩な羊料理が溢れている。なかでも、厳選の羊料理8品を紹介する。
名だたるシェフたちが通い、食通の間でも話題のもんじゃ焼き店が、12月から2月末頃まで鍋料理のお店にスイッチ。酸味の効いた「レモンタイなべ」やチーズをふんだんに使った「キハダホワイトチェダークリームなべ」など斬新なメニュー構成の中にラインナップされているのが、羊肉を使用した「発酵羊マーラーなべ」だ。発酵羊肉は、もち米と塩水の発酵液に1日漬け込み、5 ~7日間ほど干して乾燥させたもの。この発酵工程は店主の佐藤幸二さんがタイに移住していた際に学んだものをアレンジ。佐藤さんは、ポルトガル料理店など複数の飲食店を展開し、缶詰の製造も行なうなど、食への探究心とアイデア溢れるスペシャリストだ。
「羊肉は辛みやスパイス、ハーブとの相性が肉の中でも一番いいですよね。しっかりした香りは、スパイスやハーブにも負けません」とは佐藤店主。この鍋も羊肉とクミンなどのスパイスと唐辛子の辛味が効いたスープの相性が抜群で、具材のセリ、三ツ葉など香味野菜ともマッチしている。他にもヨーグルトと羊を合わせた「仔羊団子ヨーグル野菜」なる鍋もあり。羊肉の可能性はどこまでも広がる。
おそうざいとひとりなべと さとう
東京都渋谷区富ケ谷1-9-22
富ヶ谷AIUビル1F
TEL 03-6804-9703
火~日 12:00~14:30LO、
17:00~22:00LO
月定休
http://www.cristianos.jp/satou/
text 竹内せいじ photo 依田佳子
本記事は雑誌料理王国2020年3月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は2020年3月号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。