発想力と磨かれた技!次世代パスタ5選(後半)


素朴 (本質)と変化を一皿に盛り込む

北イタリアで出合った郷土の味をサラダ感覚で味わう
コースの一品に昇華。
「ピ・グレコ」福本俊輔

ニラを練りこんだスパッツォレ
新鮮なホルモンを合わせて

新鮮なホルモンの脂のうま味とニラ香るパスタが好相性の一皿。タケノコ(大動脈)のコリコリとした歯応えがアクセント。黒コショウが全体をきりりと引き締める。

材料 (1人前)

ニラのピューレ(ニラ40g、塩適量)……100g
ニラ(刻んだもの)……20g
ファリーナ00(生パスタ用小麦粉)……125g
全卵…… 60g
センマイ、赤センマイ、ミノ、テッチャン、タケノコ(大動脈)……各8g
E.V.オリーブ油……6ml+適量
トマトのコンソメ……40ml
アンチョビ……1g
シェリービネガー……数滴
焦がしバター……小さじ1/2
パルミジャーノチーズ、黒コショウ、クレソンの若葉、ジュニパー(セイヨウネズ)の葉……適量

作り方

  1. 湯を沸かし、塩とニラを入れてやわらかくなるまでゆでて取り出し、刻んでミキサーにかけてピューレにする。粉、溶き卵、刻んだニラと合わせて、持ち上げるとぽってりと落ちるぐらいのやわらかさの生地を作る。
  2. 専用の道具を使い、ゆるく沸いた湯の中に生地を落とす。1度沈んで浮いてきたら、すくい上げて適量のE.V.オリーブ油を軽くからませる。
  3. E.V.オリーブ油(6ml)、アンチョビ、トマトのコンソメを鍋に入れ、アンチョビの水分を抜くように炒め、煮詰めてソースを作り、2のパスタを入れて馴染ませる。大きさを揃えて切り、塩をひとつまみ加えて強火で表面が固まる程度に炒めたホルモン(センマイ、赤センマイ、ミノ、テッチャン、タケノコ)も合わせて、パルミジャーノチーズを加える。
  4. 皿に盛り付けてから、たっぷりの黒コショウ、シェリービネガー、焦がしバターを加え、クレソンの若葉をあしらう。
  5. 乾燥させたジュニパーの葉を炭火で燻し、その煙を閉じ込めて皿にふたをする。テーブルに運んで、ふたを外して供する。

text 山田佐和子、photo 依田佳子

本記事は雑誌料理王国2020年8・9月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は2020年8・9月号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


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