料理王国の目利き!注目の厨房機器「Free Zone IH ~ドコニデモ~」


全面が加熱可能エリアで、キッチン内の移動を軽減

2020年10月に発売された「フリーゾーンアイエイチ〜ドコニデモ〜」は、日本初となる、全面どこにでも鍋を置くことができる業務用IHコンロ。


これまでの「鍋の位置が固定される」という常識を覆し、トッププレート全面を加熱できるプレートにしたのが大きな特徴だ。シェフにとっては、鍋を自由に配置して、目の前で多くの料理を管理することができるようになる。当然、キッチン内の移動も少なくなり、調理に集中できるというメリットも生まれるというわけだ。

開発のヒントは「HATAKE CAFE」の神保佳永シェフの「『ヒート トップレンジ』のようなIHコンロがあったら」というひと言だったという。フレンチレストランには、「ヒート トップレンジ」というガス式の厨房機器がある。フラットな天板のどこにでも鍋が置けて、場所によって温度が異なり、ソースや煮込み料理に適している。そこで、これまで電気式で同じ特長を備えた機器はなかったことから、神保シェフとチームを組んで開発を進め、商品化したそうだ。
「IHは高価なので、私は昔、鉄板をガスコンロの上に置いて、その上で鍋を温めたりしていました。店では一度にいろいろな料理をつくる必要があるので、火元を制限されず、自由に火を使えるのは便利ですね。画期的な機器だと思います」と萩原シェフは評価する。

調理効率を一段とアップしてくれる、嬉しい機器の誕生といえそうだ。

「鍋をどこにでも自由に置けるなんて、料理人には理想的な機器ですね」と萩原シェフ。
美しいガラストップはサッとひと拭きで清潔に保つことができる
2021年2月に行われた厨房業界最大の展示会「HCJ 2021」でも、シェフに好評だった。

タニコー株式会社
東京都品川区戸越1-7-20
タニコー戸越台ビル
03-5498-7111(代表) www.tanico.co.jp

1946年3月創業。主な業務は業務用厨房機器や関連機器各種の製造・販売・設計・施工など。効率性や意匠性にこだわった〝魅せる厨房〞へのニーズが高
まりを見せているなか、タニコーは業界をリードしてきた高度な技術と豊富な商品ラインナップ、独自のコンセプトモデル試作などの取り組みを通して、理想の厨房の提供を目指している。

本記事は雑誌料理王国316号(2021年6月号)の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は316号(2021年6月号)発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


SNSでフォローする