飲食店で新規客を「馴染み客化」する為のWEBツール活用事例


配信媒体ごとのコンテンツマトリクス

馴染み客向けのリピート集客では配信するデジタルアドレスごとの特徴を掴んで配信を行う必要があります。

配信媒体ごとのコンテンツマトリクス

「LINE公式アカウント」は店舗にご来店頂いたお客様に対してスタッフからのおすすめで顧客情報を獲得する媒体の為、おすすめ時に割引等のインセンティブを提案するケースが多く、登録して頂いたユーザーは割引販促に反応しやすいという特徴があります。

インスタグラム」はお店に対する投稿をして頂いたお客様などにアプローチを行う為、お客様自身が自店舗にブランド価値を感じている傾向が強いという特徴があります。(SNSにアップしてお店に行った事を第三者に伝えたいという欲求)。その為、料理のこだわりや新商品・イベントに対する関心が高く、反対に割引等のコンテンツはあまり好まれまない傾向があります。

「メール配信」はメールアドレス獲得時にGoogleフォーム(Googleの無料アンケートフォーム)などを活用する事で、お店側が得たい情報を収集する事が可能です。アンケートでは、メールアドレスだけでは無くお客様のお誕生日をお伺いし、誕生日メルマガを配信する事で高い反応率を得る事も可能です。コロナ禍では会食需要が減少する一方で、お誕生日等の「記念日需要」は一定のお客様ニーズがある為、アフターコロナにおいても「記念日需要」に積極的に取り組んでいく事をお勧めします。

「ショートメッセージ」は1配信あたり70文字以内という制限があり「短い文面」で来店動機に繋がりやすい「割引コンテンツ」が効果的です。

このように馴染み客向けの集客を行う上では、媒体ごとの特徴を捉えた上で配信コンテンツを考慮していく事が重要となります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
本記事が少しでも皆様のお役に立てば嬉しく思います。

2022年2月24日 text by 三ツ井創太郎

三ツ井創太郎
株式会社スリーウェルマネジメント代表。数多くのテレビでのコメンテーターや新聞、雑誌等への執筆も手掛ける飲食店専門のコンサルタント。大学卒業と同時に東京の飲食企業にて料理長や店長などを歴任後、業態開発、FC本部構築などを10年以上経験。その後、東証一部上場のコンサルティング会社である株式会社船井総研に入社。飲食部門のチームリーダーとして中小企業から大手上場外食チェーンまで幅広いクライアントに対して経営支援を行う。2016年に飲食店に特化したコンサルティング会社である株式会社スリーウェルマネジメント設立。代表コンサルタントとして日本全国の飲食企業に経営支援を行う。最近では東京都の中小企業支援事業の選任コンサルタントや青森県の業務委託コンサルタントに任命される等、行政と一体となった飲食店支援も積極的に行っている。著書の「飲食店経営“人の問題”を解決する33の法則(DOBOOK)」はアマゾン外食本ランキングの1位を獲得。
株式会社スリーウェルマネジメント:https://www.threewell.co/


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