ミュージシャンから料理家まで、カレー好きのみなさんにあふれ出るカレー愛とともに、古今東西おすすめのカレーを教えていただきました!
Q1.人生最後のカレーは?
Q2.定番の外カレーは?
Q3.家カレーのお手本は?
※現在の各店の営業状況は電話・SNSなどで要事前確認 ※アンケートの回答は五十音順
A1 タンドゥール目黒店の「バターチキン」(1300円~)
バターチキンが今ほど市民権を得ていない時に(今でもまだか?)、初めて食べた、あれは16 年前。カレー好きではあるが激辛が苦手という、なんとも矛盾した自分にもびっくりだが、それを全て叶えてくれるカレーに出会った。それ以来、バターチキン好きとして、カレー屋さんに入ればバターチキンを注文するのだけれど、自分史上タンドゥール目黒店を超えるところは、なかなかない。初期衝動、もしくは初恋に似た部分なのだろうが、人生最後にはこれを食べたい。いや、これに会いたい。
タンドゥール目黒店/☎03-3449-0901 住所:東京都品川区上大崎2-16-4 甲陽ビル4F
A2 香妃園の「ポークカレー」
中華のカレーは、どことなく家庭で食べる2日目のカレーの様な安心感がある。六本木にいながらにして、時空が歪む旨さの一品。
香妃園(コウヒエン)/現在一時休業中(4月時点)
A2 ボテロの「ハンバーグステーキカレー」(1180円)
欧風カレーと言えば、ここが好きです。ハンバーグも一緒に食べられるなんて、大人になって良かった。子供でも食べられるか(笑)。
BOTERO(ボテロ)/☎03-6805-3120 住所:東京都世田谷区野沢2-30-7 リッツハイム野沢
A2 イエローカンパニーの「チキン&ベジタブル」(1300円)
辛さを選べるのだけれどほんとに幅が広くて、一見さんお断り級の超激辛から、0辛というのもできる。こうなると「カレーじゃなくてスープじゃん!笑」という極限まで行けるのだが、スープが美味しいので、気分で選べるのが凄いところ。
イエローカンパニー恵比寿本店/☎03-5485-2723 住所:東京都渋谷区東3-14-19 オークヒルズ 1F www.yellowcompany.jp
Profile/1980年生まれ。フジファブリックのキーボーディスト。レコーディング時は決まってカレーの出前でテンションを上げている。自身も雑誌で料理連載をもつほどの料理好き
A3 『南インド料理店総料理長が教える だいたい15分!本格インドカレー』(柴田書店)
最近では、柴田書店の『南インド料理店総料理長が教えるだいたい15 分!本格インドカレー』を参考にインド副菜を作ってます。カレー仲間である水野仁輔さんやナイル善巳さんの書籍も参考にしてます。味噌汁のように素朴で優しいものと、書籍の取材で訪れたチェンナイのタージコロマンデルホテル内サザンスパイスで食べたミールスの衝撃!を表現できるようなカレーを目指しています。どちらの方向性も大切なので。最近作ったカレーは、「鶏胸肉のトマトカレー」と「鮭缶のココナツカレー」をあいがけ。茹で卵を添えて、トマトカレーはココナツミルクとヨーグルトのW使いでコクをアップ。鶏肉にはミントリーフ、鮭にはディルを載せて。
Profile/ゴスペラーズのメンバー。カレー好きが高じて書籍出版、ツアーグッズとしてレトルトカレーをプロデュース。カレーと音楽のイベント「Spice for Lovers」も不定期に開催中
A1 piwangの「ハーフアンドハーフ」(1000円)
まめ蔵、武蔵野文庫と並ぶ吉祥寺3 大カレー銘店の最若手。ハモニカ横丁時代に通い始め、当初は体重が増加して困りました。スパイス感もさる事ながら、この絶妙な旨味に中毒性すら覚えます。深いカレー愛の持ち主、店主のテツくんからの旨いカレー情報は外れなし。定番のチキンカレーに対して日替わりの「今日のおカレー」の2 種盛りなのですが、真ん中に盛られたご飯を三途の川に見立てて、左右のカレーがそれぞれ浮世と常世、という設定で、これまでの人生を振り返りながら感謝と共に味わいたいと思います。
Piwang(ピワン)/☎なし 最新情報はTwitterにて(@piwang_curry) 住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-7吉祥ビル 地下 http://piwang.jp/
A2 インド富士子の「チキンカレー・ポークビンダルー・フィッシュカレー三種盛り」
居酒屋居抜き的な空間はついつい酒を頼みたくなるだけあって、「インド富士サワー」を始め飲み物や気の利いたおつまみも充実。店主の小城くんが日に日に白髪が増えているのが心配。
インド富士子/ ☎ なし 最新情報はTwitterにて(@indfjk) 住所:東京都杉並区高円寺南3-59-11
A2 カレーちゃん家の「チキンカレーとキーマカレーのあいがけ」(800~900円)
ピワンのテツくんにお勧めしてもらって以来、大阪に行ったら足を伸ばして訪れたい場所になっています。眉毛の無いカレーちゃんの温かな心遣いは家気分を味わえます。お向かいにある雰囲気ある建物の源ヶ橋温泉のお風呂には入れなくなったのは残念ながら、自由の女神が二体あしらわれたファサードは必見。
カレーちゃん家/☎なし 住所:大阪府大阪市生野区林寺1-5-33 http://currychan.web.fc2.com/
Profile/Roundabout(代々木上原)と余白の品が並ぶOUTBOUND(吉祥寺)の店主。piwangに通うようになってからQOCL(クオリティオブカレーライフ)が格段に向上
#4につづく
text 鈴木絵美里、中森葉月
記事は雑誌料理王国2020年6・7月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は2020年6・7月号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。