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【永久保存版】平成食の記憶VOL7〜平成25年 ボキューズ・ドール 浜田統之 世界三位


平成25年(2013)
ボキューズ・ドール 浜田統之 世界3位

「ボキューズ・ドール国際料理コンクール」(以下、ボキューズ・ドール)は、「美食のオリンピック」とも言われ、2年に一度、フランス南東部リヨンでフランス料理世界一を競う。世界中から予選を勝ち抜いたシェフ24人が参戦する。日本も昭和62(1987)年の第1回大会から出場しているが、地元フランスや、北欧の国々の強さが目立ち、この当時の日本最高位は2007年、長谷川幸太郎氏が記録した、6位入賞だった。

日本人にしかできないことを貫き通して世界3位に

平成25(2013)年1月30日8時50分。24カ国が2日間に分かれて戦う本選の最終日、12番ブースに登場したのは、日本代表の浜田統之さんだった。当時は、軽井沢ホテルブレストンコート「ユカワタン」の総料理長。「本国フランスと同じことをやっていてはダメ。基本をしっかりと体得したうえで、そこに自分らしさを加える」と、強い決意のもと、5時間35 分の熱戦に挑んだ。結果は3位。日本人が初めてボキューズ・ドールの表彰台に上ったのだ。さらに、魚料理部門では、みごと世界1位だった。「フランスの真似ではない、日本のフランス料理が世界に認められた。それがうれしい」と浜田さんは、胸を張った。現在、「星のや東京」の料理長を務める浜田さんは、当時を振り返る。「日本でなければできないことを、と思ってやった。日本からも食材を持ち込みました。あのときメイン料理でトリュフとかフォアグラを使えば、優勝できたかもしれないと思う。けれど、それをやると、コンクールのための料理になってしまう。自分にとってはあまり意味がないと思った。それよりも、もっと大事なことは、日本じゃないとできないこと、日本の良さ、日本とフランス料理を融合して、フランス料理以上になると思っていた。それをやれたのが、僕の中では一番大きいことです」

平成最後のボキューズ・ドールに歓喜は訪れるのか?

今年のボキューズ・ドールは平成31(19)年1月末に開催される。日本代表は、平成30(18)年の大陸予選「ボキューズ・ドール アジアパシフィック2018」で優勝した「メゾン・ド・タカ芦屋」の髙山英紀さんだ。髙山さんは、平成27(15)年のボキューズ・ドール以来2度目の出場。前回は6位に終わった。今回は、前回以上、さらには浜田さん以上の結果に、期待がかかる。幣誌では、現地に取材班を派遣し、現地レポートを掲載する予定(掲載号は5月号の予定)。歓喜の瞬間が伝えられることを願う。

本記事は雑誌料理王国2019年3月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は 2019年3月号 発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


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