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日本橋で暮らす 日本人以上に日本人!なアメリカ人が誘う、下町食べ歩き散歩で、日本橋を再発見。(前編)

米国ポートランド出身のデヴィッド・コンクリンさんは人形町在住14年。外国人の視点で綴った『コンクリンさん、大江戸を食べつくす』という著書もある下町好きだ。「前世は日本人だった!」と信じて止まない彼が下町のうまいもの探検へ誘う。

「普段は自転車が足です。」

「日本橋は商人の町。東京は新しくなるけど商いの文化と江戸の風情が残っているところが好き。この界隈に古くから住んでいる人の人懐こさや、気風の良さが心地いい」とデヴィッドさん。人形町に居を構えて14年、日々自転車にまたがって下町のさまざまな食文化を渉猟するのがライフワーク。

小さな路地裏の店も、つい最近移転した店や新店舗も、常に情報をアップデート。行きつけの老舗の親父さんに界隈の食の事情を教えてあげる、なんてこともある。中でも蕎麦食いで、2日に一度は蕎麦屋に出かける。好きが高じて6年前に蕎麦打ちを始め、今では地元の仲間と週に一度蕎麦打ちを学んでいるほどだ。
ポートランド出身のデヴィッドさんは、クラフトマンシップ(=匠の技)と人の温かさこそが日本橋の魅力だという。「ポートランドに似ているんですよ。それが居心地の良さかもしれない。よく行く飲み屋では他の客とすぐに打ち解けて四方山話で盛り上がる。古くからの匠の技がどこにでもあり、こだわりはとても奥深いけれど、押し付けがましくなくごく自然なんですよね」。

酒喰洲

日本酒は随時15種類ほど。なるべく日本各地の銘柄を揃え、すべて半合(お値段も半額)でも提供。

鰹、にべ、鰤、めばるの刺身(一切れ120円から200円)。厚めに切った刺身は総じて 天然もの。なんと一切れから注文可能! という酒飲みへの理解度の高さが嬉しい。

両国煮込み(850円)。常連客のリクエストにより3年ぶりに復活した。房洲和田港つち鯨を 江戸前の甘味噌でじっくり煮込む。

週に2~3回は立ち寄るという立ち飲み居酒屋。酒の肴は割烹に匹敵するクオリティ。魚の目利きには定評のある大将が毎日魚を選んでいるので海鮮はどれも新鮮。デヴィッドさんにとって「最もポートランドっぽい居酒屋」。超庶民的でフランクな店だからだ。ここで知り合った友達とは、旧東海道の徒歩旅を一緒に敢行中とか。

酒喰洲
東京都中央区日本橋人形町2-15-10
TEL 03-3249-7386
17:00 ~ 22:30 LO
日祝休

室町砂場

室町の裏路地にひっそりとたたずむ趣と店内の雰囲気には、老舗ならではの品格がある。天もり発祥の店ゆえに、ここで食べるべきは「天もり」(1,600円)。小海老と貝柱の天ぷらが熱いつゆで程よくほぐれ、御前蕎麦とよく絡む。常に携帯している蕎麦専用の箸を取り出して蕎麦を啜れば、デヴィッドさんの心でエンジンが始動する。

室町砂場
東京都中央区日本橋室町4-1-13 砂場ビル
TEL 03-3241-4038
月~金 11:30 ~ 20:30 LO 土 11:30 ~ 17:30 LO
日祝休

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