山里の恵みを毎日、必要な分だけいただく「草喰 なかひがし」


毎朝、開店前のわずかな時間を利用して大原の野山や畑を巡る中東さんは、旬の食材集めを日課とする。その食材で「なかひがし」の客を満足させるだけでなく、京阪神地区の料理人に向けて大原の地野菜の旨さを伝え続けてきた。結果、今では多くの料理人が食材を求めて大原を訪れる。「料理マスターズ」受賞は、こうした努力が、農業振興への貢献と認められてのことである。中東さんの食材を見極める確かな目。プロたちを納得させる野菜作りを目標とする生産者。その相乗効果に加えて、中東さんの活動は、農業に関心をもつ若者にまで波及して、後継者育成にもひと役買っている。


続きをご覧になるには、無料会員登録が必要です。
会員登録がお済みの方は、こちらよりログインしてください。


山内章子=取材、文 依田佳子=撮影

本記事は雑誌料理王国2013年1月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は2013年1月号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


SNSでフォローする