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美食の羅針盤「中東・北アフリカのベストレストラン50」【後編】


新たな美食のフロンティアとして注目される、中東・北アフリカに特化した「世界のベストレストラン50」の地域版ランキングが、2022年2月7日、初めて発表された。
後編では砂漠を舞台に開かれたアフターパーティーの様子をお届けする。

ドバイの砂漠に集結した、気鋭のレストラン6店

授賞式の翌日。ドバイ中心部から車で30分、見渡す限りの砂の丘をひた走り到着したのは、砂漠の只中。白いテーブルクロスが敷かれたテーブルで、レストランさながらのコース料理が供された。「海外からやってきたメディアに中東らしい体験を」と、ランキング入りした店を含む、ドバイの気鋭のレストラン6店が開催した「Dinner Amongst The Dunes」の1コマだ。

砂漠のパーティで料理を提供したドバイのレストランのシェフとスタッフ (c)Kyoko Nakayama
砂漠のパーティで料理を提供したドバイのレストランのシェフとスタッフ
(c)Kyoko Nakayama

オープンキッチンで腕を振るうのは、日本の出汁を活用したモダンフレンチを提供する「Ossiano」、ヘストン・ブルメンタール氏が歴史的なイギリス料理を再解釈する「Dinner by Heston Blumenthal」、モダンヨーロピアンの「folly」 。そして、このディナーの会場となったリゾート「Nara Desert Escape」のチームは、仔羊を直火で焼いて仕上げたアサドを提供した。

また、今回ランクインした2店も料理を提供。4位となったモダンインド料理「Tresind Studio」と、18位にカジュアルライン「Tresind」とダブル受賞となったデリー出身のヒマンシュ・サイニシェフ氏は、 カナッペと小菓子を担当。

アラブ首長国連邦では 在住者の約9割が外国人で、その中でも最も多いのはインド人。また、中東料理とインド料理は調理法やスパイス使いなどに共通点も多い。サイニシェフは、牡蠣に、バナナの皮に包んだ蒸し魚「パトラニ」に使うハーブのオイルをかけた料理を提供した。

「Orfali bros」のデザート。スポンジを2つ、寄り添うように月の上に飾った「ハネムーン」
「Orfali bros」のデザート。スポンジを2つ、寄り添うように月の上に飾った「ハネムーン」

最後は照明を全て落とした暗闇の中、フランク・シナトラの「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」の音楽に合わせて、幻想的な月の形の器が登場。その上には月の表面を象ったカカオバターのスポンジに、ナツメヤシの蜂蜜をたらした小菓子「ハネムーン」が供された。

デザートを担当したのは6位の「Orfali Bros Bistro」。「食は言語」をテーマに、シリア出身の3兄弟が、中東の料理もベースにしつつ制約に囚われない、インターナショナルな料理を提供するビストロノミーだ。中でも、次男ワシム氏はドバイのフォションで10年間過ごしたキャリアを持ち、最後はスーシェフを務めていたというだけあって、繊細なデザートは高い評価を得ている。

迫力満点の仔羊のアサドール
迫力満点の仔羊のアサドール

中東・北アフリカのベスト50をひも解いて見えてきたのは・・・?

中東・北アフリカに特化した「世界のベストレストラン50」。純粋な「中東料理」や「北アフリカ料理」というよりも、世界各国の料理をベースに中東のアクセントを効かせた店に投票が集まる結果となった。

ムスリムが多く暮らす地域だけに、アルコール提供をせず、スイーツやコーヒーなどの選択肢を幅広く提示できる店が人気を集めていることにも注目したい。

text:Kyoko Nakayama

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