新たな美食のフロンティアとして注目される、中東・北アフリカに特化した「世界のベストレストラン50」の地域版ランキングが、この度初めて発表された。
50店のうち15店がヘルシーだと地元で人気が高い日本料理。また、食の上で中東と関係の深いインド料理、アルコール提供をしない店の上位入賞にも注目だ。
2013年にアジア版とラテンアメリカ版が発表されて以来、初めての地域版の発表。授賞式会場となったアラブ首長国連邦のホテル、コンラッド・アブダビ・エティハド・タワーズでは、ワクチンの2回接種、96時間以内の陰性証明の提示を条件に、約600人が集まり、対象19ヵ国から、飲食関係者など250人が選んだ50店のランキングが発表された。
*10位までのラインナップはこちら。詳細は公式ホームページで確認できる。
01「3 Fils」
02「Zuma」
03「OCD Restaurant」
04「Trèsind Studio」
05「Sachi」
06「Orfali Bros Bistro」
07「Fakhreldin」
08「LPM Dubai」
09「George & John」
10「Gaia」
https://www.theworlds50best.com/mena/en/lists/1-50
4位に輝いた「Trèsind Studio」のヒマンシュ・サイニシェフ氏
6位に輝いた「Orfali Bros Bistro」を手がける、シリア出身の3兄弟
1位に輝いたのは、日本人シェフ城間俊氏が監修し、寿司や刺身を提供する、ドバイの漁港沿いのカジュアルダイニング「3Fils」。
酒類を提供しないだけでなく、調理にもアルコールを使わないため、地元ムスリムの信頼が厚い。酒を飲まない分、甘い物好きな人が多いため、すぐ隣にデザート専門店「Brix」を構え、コース仕立てでデザートを楽しめるのも、人気の理由の一つだ。
*後編では、授賞式の翌日、アブダビからドバイに移動して砂漠を舞台に開かれたアフターパーティーの様子をレポートする。