【レシピ付】非日常の空間を多彩に演出「リストリア グランデアルベロ」


非日常の空間を多彩に演出
コンセプトは「大人の時間を楽しむ」

加古川駅から車で5分ほど。赤を基調とした店内に一歩足を踏み入れると心が躍る。「カップルで肩を寄せ合いたいな」と思わせる、カウンターだけの小さなコーナー。インテリアの役割を果たしているワインセラー。記念日のディナーにぴったりの洒落た個室……。センスある非日常の空間が演出されている。これがワクワク感の正体だった。「地元の加古川に、値段は神戸や大阪などの大都会より安めで、大人が楽しめる店をオープンするのが夢でした」とオーナーシェフの丸尾大樹さん。
26歳の若さでトラットリアとリストランテ二つの顔を持つこの店をオープンさせ、夢を実現させた。
「私より10歳年上のお寿司屋さんが応援して背中を押してくれました。でもその方はこの店のオープンと同時にがんで急死。何としても頑張ろう、と心に誓いました」

丸尾さんは建築の設計士志望でイタリア文化に惹かれ、イタリアで2年間暮らした。この間にイタリア料理に目覚め、料理人の道へ。「わが街、加古川」に「大人の時間を楽しむ」空間を実現した「グランデアルベロ」は、見事に成功したのだ。

自宅が加古川にあるので気軽に立ち寄ります。カウンターバーがあるのも楽しい。ワインセラーのあるメインフロアにも抜群のセンスが光っています。料理とワインのマッチングも素晴らしい。

勧めるシェフ「セント レジス ホテル大阪」メインキッチン料理長 安部 真さん

【レシピ】生ウニとカラスミと稲美トマトの冷製スパゲティ

材料(1人分)

スパゲッティーニ…80g
A【生ウニ…25g/ホタテ貝…20g】
B【カラスミ(削ったもの)…7g/エクストラヴァージンオリーブオイル…25g/ミキサーにかけてピュレにしたニンニク…5g】
C【生クリーム…大さじ1/2 /みじん切りにしたタマネギ…3g/トマト・コンカッセ…30g/昆布水…大さじ1~】
塩、コショウ…各適量

仕上げ用
カラスミ(削ったもの)、芽ネギまたはシブレット…各適量

作り方

  1. ボウルにAを入れて塩、コショウをしておく。
  2. Bをフライパンに入れ火にかけ、焦げる寸前まで熱して1のボウルに回しかける。
  3. ボウルの生ウニをよくつぶし、Cを加えてよく混ぜ、冷やしておく。
  4. スパゲッティ-ニ(1.3㎜)を表示時間より1~2分長くゆで、氷水に取って締める。
  5. スパゲッティーニの水気をタオルなどでしっかりと取り、3のボウルに入れ、よく和える。
  6. 冷やしておいた器に盛り、カラスミと芽ネギを散らし、仕上げる。

丸尾大樹さん
Daiki Maruo

1977年、兵庫県生まれ。20歳から憧れのイタリアで2年間イタリア料理を学ぶ。2003年、地元の加古川にトラットリアとリストランテを組み合わせた新感覚のイタリア料理店をオープン。11年を経て人気店に成長した。

グランデアルベロ
GrandeAlbero
兵庫県加古川市加古川町木村715-1
☎079-427-1066
●11:00~14:10LO、18:00~20:30LO
●木、第3水休
●コース  ランチ1500円~
ディナー3000円~
●48席
www.grande-albero.com

長瀬広子=取材、文 村川荘兵衛=撮影

本記事は雑誌料理王国238号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は238号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


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