食の未来が見えるウェブマガジン「料理王国」

【新型コロナウイルス特別企画】パンデミックに直面した海外で活躍するシェフ6人の視点#2(マッシモ・ボットゥーラさん/Osteria Francescana)


本記事は、5月7日(木)発売の料理王国6・7月合併号緊急特集「コロナ時代の食の世界で新しい「ものさし」を探しに。」に掲載中の記事から、現在の状況を鑑みて特別に公開するものです。

「同じ困難の中にいる仲間たちへ 好奇心と情熱を持ち、創造性を閉じ込めるな」

コロナ後は、人々はもっとレストランを必要とすると 思っています。人々は新しい思い出を生み出す場所を必要とし、フーディーたちは、「感情を食べる」体験を渇望しています。それは恐れに負けないものです。

今後、何を、どこで、どのように食べているのかについて意識的になり、感謝するようになる。そして、断言できますが、最終的には我々は元の生活に戻ることができるでしょう。

パートナーと共に、本来廃棄される、賞味期限間近の食材を使い、フードロスを減らすと同時に、路上生活者に心のこもった食事を提供する「レフェットリオ」を世界で展開していますが、今も、ランチボックスを用意して手渡したり、親が失業した家族向けに、小額の金銭の援助を行ったり、金券を渡すなどの活動を続けています。私たちは、最も弱い立場にいる人たちが、食料を手に入れられなかったり、給付金がカットされるなど、最も厳しい局面にいることを忘れてはいけません。foodforsoul.itと言うウェブサイト上で、誰もがその活動を支えることができるようにしています。

同時に、毎晩家族とともに行なっているインスタグラムTVのライブ料理番組を通して、地元のボランティア協会、Croce Bluが必要としている新しい救急車を贈る手助けをしたり、地元の医療関係者に料理を届けたりしています。 

同じ困難の中にいる仲間にアドバイスするならば、自らのモチベーションを保ち、好奇心と情熱を持って、創造性を閉じ込めないことです。できる範囲でビジネスを再構築し、今すぐ将来の為に動き始めましょう。例えば、4月30日までの期間限定で、私たちが経営しているオステリア・フランチェスカーナ、ビストロ、ゲストハウスが、コロナ終息後に割引価格で優先予約できる、プリペイドのパッケージの販売を始めました。また、新作メニューが次々に生まれています。

料理とは愛の活動です。私たちは人をつなげ、1日を輝かせるような心
温まる記憶を生み出す、食の力を信じています。

マッシモ・ボットゥーラ
(Osteria Francescana)

2019年はミシュラン三つ星を獲得。「世界のベストレストラン50」では
2016年と2018年、二度世界一に。


text 仲山今日子

本記事は料理王国2020年6・7月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は 2020年6・7月号当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


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