2023年6月26日
独特のスパイスの香りが立ちこめる「アチャラナータ」。スリランカのスパイスは味も香りも違うので、なるべく現地のものを使用しているという。独自に配合しているミックススパイス・ツゥナパハは、スパイスが欠かせないスリランカならではの文化。ローストしたものはコクが出るのでカレーなどしっかりした味のものに、アンローストのものは野菜や魚料理にと使い分けている。また、多用されるカレーリーフは、四国から新鮮で香りが強いものを取り寄せている。
ハルマッソテルダーラは、最後に少量の湯を入れ強火で蒸し上げることで油を極力使わず、しっとりした食感に仕上げる。現地の知人のお母さんに教わったためか、客のスリランカ人からも「お母さんの味がする」と人気のメニューだ。
スリランカ
北海道よりも小さな島国・スリランカでは食材が限られていた。しかし、熱帯の気候のため植物はよく育ち、新鮮なスパイスが手に入るので、辛い料理が多い。とくにココナッツが豊富に採れ、料理にはココナッツが多用される。そのほか、カラピンチャ(カレーリーフ)を香り付けに、ウンバラカダ(カツオ節)を旨味として加える。家庭ごと、店ごとに個性のあるオリジナルの粉末状のミックススパイス「ツゥナパハ」を使うのも特徴。
スパイシーレストラン アチャラ・ナータ
Spicy Restaurant Acala.naatha
東京都中野区中野2-27-14 丸萬ビル 3F
03-3381-3128
● 11:30~14:30LO、18:00~21:00LO
● 火休
● 15席
舟川直美=取材、文 林 輝彦=撮影