平成27(2015)年の、食をテーマにしたミラノ国際博覧会(万博)は記憶に新しい。この開催地が決定されたのは、平成20(2008)年。このときすでに、博覧会のテーマは、「地球に食料を、生命にエネルギーを(Feeding The Planet, Energy For Life)」に決まっていた。ミラノ万博の開催国イタリアの三ツ星レストランで、当時「世界のベストレストラン50」で2位だった「オステリア・フランチェスカーナ」のマッシモ・ボットゥーラ氏が、万博内で出た廃棄食材などを使って、レストラン「レフェットリオ・アンブロジアーノ(ミラノ食堂)」をオープンさせた。これは、強い影響力をもつ世界的シェフの取り組みによって、サステナブルへの関心を急速に高める結果になった。そして翌年の「世界のベストレストラン50」で、ボットゥーラ氏は世界一になった。