グランメゾンへ行けば「2万円超え」は軽い。流行りのバルやビストロは安くて旨いが、店の雰囲気やワインリストにはそれなりの限界がある。手ごろなビストロを堪能し尽くしたワインラバーは、そろそろ落ち着いて、もう少し上のワインと料理を楽しみたくなるはずだ。彼らが通える〝ほどよい店〞はないだろうか? ソムリエの大瀧章雅さんのわき上がる想いのもと、2009年にオープンしたのが、このブルゴーニュワインとシャンパーニュ専門のワインレストランだ。ワインはあえて普段は価格的に手が出にくいブルゴーニュのACブルゴーニュからグランクリュまで幅広く用意し、よいものほどリーズナブルに提供。「ルドワイヤン」や「ボナクイユ」などの名店で経験を重ねたシェフ・福田哲也さんによる、ガストロの技を利かせた料理を、ワインバーの気軽さで提供する。「料理もワインもこだわり抜いたよいものをできるだけ低価格で提供することで、フランスの食文化の真の豊かさを少しでも多くの方に体験していただきたい」という大瀧さんは言う。
「北海道・北十勝ファームの短角牛のロティ」。福田シ ェフいち押しの短角牛は、ほどよい熟成感が特長。適度な脂身のある赤身肉は遠火のロテ ィで表面は香ばしく焼き上げ、中はレアに。肉本来の凝縮された旨味を、サマートリュフの泡のソースで香り高く仕上げたひと皿。
北海道・北十勝ファーム 短角牛 ロース(厚さ3cm程度のもの)…100g
コンソメ、塩・コショウ…各適量
● トウモロコシのニョッキ
ジャガイモ…100g、材料A(強力粉…50g/全卵…1個/パルメザンチーズ、塩、コショウ、ナッツメッグ…各適量/ゆがいたトウモロコシの粒…100g)
● 付け合わせ
肉とトリュフに合う季節の野菜(ピーマン、生のプルミエ、ゴボウ、長イモなど)、サマートリュフと黒トリュフ(1:1の割合で合わせ、バターで軽くソテーする)、コンソメ…各適量
松浦明=文 岡本寿=写真
本記事は雑誌料理王国218月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は 218月号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。