トップシェフが直伝!牛肉の調理法「オー・プロヴァンソー」中野寿雄さん


中勢以さんの長期熟成牛バラ肉を使った赤ワイン煮

材料(10人前)
牛バラ肉…1.2㎏/タマネギ…2個/ニンジン…1本/長ネギの青いところ、タイム…各少々/ニンニク…1 株/赤ワイン…2 本/小麦粉、塩、コショウ、オリーブオイル…各適量
●ソース
エシャロット…3個/赤ワイン…200㏄/赤ワインヴィネガー…50㏄/コニャック…70㏄/ポートワイン、ノイリー、フォンドボー…各100cc /煮汁…250㏄/水溶きコーンスターチ…小さじ1/2 /バター…60g
●根セロリのピューレ
タマネギ…1/4個/根セロリ…1/6個/メークイン(小)… 1個/ブイヨン…200㏄/バター…20ℊ/水、塩、ショートパスタ…各適量

作り方
1.サーロインは、厚めに切り分け、中をローズ色にしっとりと仕上げるのが大切。表面をサッと焼いて肉汁を閉じ込めてから、50℃の保湿庫とオーブンに各3分程交互に入れ、ゆっくり火を通す。
2.ソースを作る。鍋にバター10ℊを溶かし、エシャロットをよく炒める。そこに赤ワインヴィネガーを加えて強く沸騰させ、酸味を飛ばしたら、赤ワイン、ポートワイン、ノイリー、ブランデー、サンクリストフを加えて煮詰め、味の出たところで、水溶きコーンスターチでとろみを付け、仕上げにバターを溶かし込んだら別鍋にシノアで漉す。
3.プロヴァンス的な煮込みを作る。鍋にオリーブオイルを熱し、ショウガとニンニクを入れよく炒めて香りを出す。
4.2に5㎜角に切りそろえた野菜類を全て加え、しっかりと炒めたら、ペルノーとフォンドヴォーを加えて水分がなくなるまで煮詰め、オレンジの皮を加える。塩(分量外)で味を調える。
5.キノコのプレートを作る。全ての材料に対して1/2の重さのシャンピニオンデュクセルを混ぜ合わせ、プレート状にして180℃のオーブンで10分程焼く。
3.厚手の鍋に1と2、長ネギ、タイム、赤ワインを加えて沸騰させたら、ごく弱火にして、蓋をし、4時間ゆっくり煮込む。
4.牛肉をバットに取り出しておく。煮汁は別鍋に漉し、火にかけてアク脂分をしっかりと取り除き、牛肉のバットに静かに流し入れて冷やす。1日以上置く。
5.ソースを作る。鍋にバター30ℊを熱し、エシャロットのスライスを入れ、しっかり炒める。赤ワイン、ポートワイン、コニャック、ノイリー、フォンドヴォー、4の煮汁を加え、味がしっかり出るまで煮詰める。別鍋に漉し、水溶きコーンスターチでとろみをつけたところに残りの30ℊのバターを溶かし入れる。
6.4の肉を煮汁の中でしっかりと温めて皿に盛り、5のソースをたっぷりかける。
7.根セロリのピューレを作る。鍋にバターを溶かし、スライスしたタマネギを入れ、弱火でしんなりと甘みが出るまで炒める。そこに根セロリのスライスとメークインのスライスを
加えさらに炒める。ブイヨンと少量の水、塩を加えて30分程度煮込んだらミキサーにかけ、なめらかな状態にする。
8.付け合せに、パスタをボイルした中に₇の根セロリのピューレを詰めたものを添える。

アメリカンビーフ サーロインのじっくりロースト赤ワインソース

材料(5人前)
サーロイン…500ℊ/エシャロット(アッシェ)… 1個分/赤ワイン…120㏄/赤ワインヴィネガー…10cc /ポートワイン…70cc/ノイリー…50㏄/ブランデー…30㏄/サンクリストフ…60cc【赤ワイン…1本/エシャ
ロット…3 ~ 4 個/フォンドヴォー…200cc/シャンピニオン…100g】 /コーンスターチ…小さじ1/2 /バター…10ℊ
●プロヴァンス的な煮込み
野菜類【ドライアプリコット…3個/パプリカ、クルジェット…各1/4個/ドライトマト…5個/パンチェッタ…50ℊ/タマネギ、ニンジン…各1/4個】/ショウガ(みじん切り)…
大さじ1 /ニンニク(みじん切り)… 少々/オレンジの皮(みじん切り)…1/2個分/ペルノー…1/5 本/フォンドヴォー…75cc /オリーブオイル…適量
●キノコのプレート
全卵…5ℊ/卵黄…2ℊ/水…大さじ1/2/グラニュー糖…2ℊ/塩…1ℊ/薄力粉…50ℊ/バター…30ℊ/シャンピニオンデュクセル…そのほかの材料全てに対して1/2の重さ

作り方
1.サーロインは、厚めに切り分け、中をローズ色にしっとりと仕上げるのが大切。表面をサッと焼いて肉汁を閉じ込めてから、50℃の保湿庫とオーブンに各3分程交互に入れ、ゆっくり火を通す。
2.ソースを作る。鍋にバター10ℊを溶かし、エシャロットをよく炒める。そこに赤ワインヴィネガーを加えて強く沸騰させ、酸味を飛ばしたら、赤ワイン、ポートワイン、ノイリー、ブランデー、サンクリストフを加えて煮詰め、味の出たところで、水溶きコーンスターチでとろみを付け、仕上げにバターを溶かし込んだら別鍋にシノアで漉す。
3.プロヴァンス的な煮込みを作る。鍋にオリーブオイルを熱し、ショウガとニンニクを入れよく炒めて香りを出す。
4.2に5㎜角に切りそろえた野菜類を全て加え、しっかりと炒めたら、ペルノーとフォンドヴォーを加えて水分がなくなるまで煮詰め、オレンジの皮を加える。塩(分量外)で味を調える。
5.キノコのプレートを作る。全ての材料に対して1/2の重さのシャンピニオンデュクセルを混ぜ合わせ、プレート状にして180℃のオーブンで10分程焼く。


長野県阿智黒毛和牛 トモサンカクのロースト ソースボルドレーズ

材料(5人前)
阿智黒毛和牛サンカク…400ℊ/エシャロット(アッシェ)… 1個分/赤ワイン…120㏄/赤ワインヴィネガー…20㏄/ポートワイン…30㏄/ノイリー…50㏄/ブランデー…40cc /サンクリストフ…60ℊ/コーンスターチ…小さじ1/2 /バター…10ℊ
●むらさき芋のピューレ
むらさき芋…150ℊ/タマネギ…1/4 個/ブイヨン…100cc /バター…15ℊ

作り方
1.和牛は厚めに切り分け、表面をサッと焼いて肉汁を閉じ込め、50℃の保湿庫とオーブンに各3 分程交互に入れ、ゆっくり火を通す。
2.ソースを作る。鍋にバター10ℊを溶かし、エシャロットをよく炒める。そこに赤ワインヴィネガーを加え、強く沸騰させて酸味を飛ばす。赤ワイン、ノイリー、ブランデー、サンクリストフを加え煮詰め、味の出たところで、
水溶きコーンスターチでとろみを付け、仕上げにバターを溶かし込む。
3.むらさき芋のピューレを作る。鍋にバターを溶かし、タマネギのスライスを炒める。むらさき芋のスライスとブイヨン、水(分量外)を加え小量になるまで煮込む。ミキサーにかけ、さらに裏漉ししてピューレを仕上げる。
ポームドフィノワーズとジロール茸(各分量外)の焼いたものを添える。

取材・文=山内章子 写真=依田佳子

本記事は雑誌料理王国2014年1月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は2013年3月号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


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