肩ロース、腕は塩・黒コショウで下味をつけ、腕にはローズマリーとニンニクを合わせて真空し、68℃のコンベクションオーブンに入れて、低温調理する。中まで火が通ったら、オリーブオイルを注いだ銅鍋で強火で焼き上げる。
ロースは、銅鍋にオリーブオイルをひいて焼く。弱火からじっくり火を入れ、ひっくり返しては休ませながら、取り出したり火から離したり、肉の状態を見ながら焼いていく。その後、オーブンで時間かけて焼き上げる。
ヒレは肉の形状を崩さないようにタコ糸でやさしく縛ってから、焼きに取りかかる。フライパンにオリーブオイル、そしてバターを入れて気泡が出てきたら、小麦粉をまぶしたヒレを入れる。そしてスプーンで泡をかけながら焼く。
「富士幻豚」は脂肪融点が低く、脂の旨みが特徴。肉に負担をかけず、各部位の特性を見極めるのが肝要だ。脂の甘み、やわらかさ、さっぱりした味わい、パワフルさがフランス料理の技法で見事に引き出され、豚肉のよさが一皿にすべて詰まっている。
ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座
東京都中央区銀座2-2-14 マロニエゲート銀座1-10F
TEL 03-5159-0321
ランチ 11:00~15:00(14:00LO)、土日祝 11:00~15:30(14:30LO)
ディナー 17:30~23:00(21:00LO)
無休
https://www.hiramatsurestaurant.jp/paulbocuse-ginza/
text: Noriko Hane photo: sono(bean)
本記事は雑誌料理王国319号(2021年12月号)の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は319号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは、現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。