【第1回 食材研究会】豚肉を使ったレシピを研究 フレンチ編


【豚肉】4部位のそれぞれの調理方法

肩ロース、腕は塩・黒コショウで下味をつけ、腕にはローズマリーとニンニクを合わせて真空し、68℃のコンベクションオーブンに入れて、低温調理する。中まで火が通ったら、オリーブオイルを注いだ銅鍋で強火で焼き上げる。

ロースは、銅鍋にオリーブオイルをひいて焼く。弱火からじっくり火を入れ、ひっくり返しては休ませながら、取り出したり火から離したり、肉の状態を見ながら焼いていく。その後、オーブンで時間かけて焼き上げる。

ヒレは肉の形状を崩さないようにタコ糸でやさしく縛ってから、焼きに取りかかる。フライパンにオリーブオイル、そしてバターを入れて気泡が出てきたら、小麦粉をまぶしたヒレを入れる。そしてスプーンで泡をかけながら焼く。

「富士幻豚」は脂肪融点が低く、脂の旨みが特徴。肉に負担をかけず、各部位の特性を見極めるのが肝要だ。脂の甘み、やわらかさ、さっぱりした味わい、パワフルさがフランス料理の技法で見事に引き出され、豚肉のよさが一皿にすべて詰まっている。

1.使用した「富士幻豚」の部位は、ヒレ、腕、肩ロース、ロース。腕と肩ロースは、まずは低温調理してから、焼きに取りかかる。
2.ヒレは、焦げすぎないように気をつけながら、フライパンで焼く。
3.いずれの部位もうま味を逃さないよう、やさしく扱うのがコツ。
4.火から外したり離したり。ロースを焼くときは火との対話が重要。
豚のパナッシェ

【食材研究会】富士幻豚のパナッシェを動画で詳しくご紹介

【第1回 食材研究会】豚肉を使ったレシピを研究 日本料理編こちらから

ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座
東京都中央区銀座2-2-14  マロニエゲート銀座1-10F 
TEL 03-5159-0321
ランチ 11:00~15:00(14:00LO)、土日祝 11:00~15:30(14:30LO)
ディナー 17:30~23:00(21:00LO) 
無休
https://www.hiramatsurestaurant.jp/paulbocuse-ginza/

text: Noriko Hane photo: sono(bean)

本記事は雑誌料理王国319号(2021年12月号)の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は319号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは、現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


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