2023年2月18日
ドライエイジのポーターハウスステーキ。ステーキは9種類を揃えるほか、メインディッシュにはシーフードも充実している。
「Lafayette」、「Locanda Verde」など、数多のダイニングレストランを成功させてきたアンドリュー・カメリーニ。彼の店と聞けば間違いはないと確信させる、そんなブランド力を誇る辣腕シェフが、またもや新たな店を生み出した。
「Carne Mare」が位置するのは、デイヴィッド・チャンやジャン=ジョルジュ・フォンゲリヒテンも出店する新たな食の施設「Pier 17」内。イーストリバーのウォーターフロントに建つこの店は、イタリアンをベースにしたステーキレストラン。螺旋階段を配した2フロアの店内は、革張りのソファシートが映えるダークウッドの色調で、スタッフもクラシカルなバーガンディーのジャケット姿だ。そのステーキ専門店らしい贅沢な世界観は、メニューにも踏襲されている。名物メニューは、ワシントン州産WAGYUの表面にゴルゴンゾーラチーズを塗って熟成させたストリップローイン(10オンス、$65)。ゴルゴンゾーラの塩気がうま味として凝縮されており、脂の乗った肉を飽きることなく上品に楽しませる。他のアメリカ牛なら1ケ月以上熟成させたトマホーク(40オンス、$180)やポーターハウス(45オンス、$215)で赤みのうまさを楽しみたい。また、ロブスタースパゲッティ($48)など、イタリアンの皿もステーキに負けないおいしさ。ダイナミックに見えて緻密に計算された料理の味と華やかさは、老舗にはない魅力といえる。