訪日外国人数が増え、カジュアルなホステルも急増している日本橋。旅先での朝食はその日の期待感を決定づけるもの。外国人の旅行客が選ぶ、日本橋スタイルの朝食の愉しみ方をご紹介。
「住むように滞在できるのがこのホテルの魅力。コーヒーやビールを飲みながら、ローカルの人たちと会話を弾ませ、思いがけない旅のヒントを得られたりするのが楽しい」と話すのは、東京を訪れる度にここに滞在するというマレーシア人の男性。
馬喰横山に2年前にできたホステル「シタン」は、宿泊客の7割近くが海外からのゲスト。居心地の良い東京ローカルな時間を過ごせる演出が随所に施されている。1階ロビー入口には、ホテルの顔でもあるコーヒスタンド「バースコーヒー」があり、クロワッサンとパンオショコラを焼き立てで提供。豊かなバターとコーヒーの香りが漂う中、旅立ち前の時間を過ごす旅行者や通勤途中で立ち寄るビジネスマンの姿も見え、漂う空気に躍動感を嗅ぎ取れる。
地階にもソファーでくつろげるラウンジがあり、ラップトップを開いて仕事をしながらクロワッサンとコーヒーの朝食を食べる人、モーニングセットをゆっくり楽しむカップルなど、どのゲストも館内の柔らかい雰囲気に溶け込んでいる。店名の「バース」とは港の発着場を表す言葉。世界の人、近隣の人が自由に行き来し、集う場所でありたい」とカフェマネージャーの岩井俊樹さんは話す。
BERTH COFFEE バースコーヒー
東京都中央区日本橋大伝馬町15-2
TEL 03-6661-7559
月~金 8:00 ~ 19:00 LO
土・日・祝 8:00 ~ 19:00 LO
不定休
text 村上 由 photo 竹内洋平
本記事は雑誌料理王国2020年2月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は2020年2月号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。