2023年6月26日
イラン料理店「アラジン」をオープンして24年。愛され続ける秘密をうかがうと、「イラン料理は辛くはなく、フルーツの酸味とハーブの香りが特徴。ゴルメサブジは看板メニューで、ドライレモンの酸味とハーブミックスの香りがクセになると人気が衰えません」という。店を訪れる客から、作り方を知りたい、ハーブを分けてほしいとリクエストが多かったために、イランから取り寄せている食材も販売するようになったそうだ。
「イランでは極端に辛いものや甘いものは好まず、酸味を生かした味つけを好みます」
米食でもあるため、香りや味のバランスは日本人の味覚に合いしやすい。ハーブやスパイスを生かすヒントは、イラン料理に隠れていそうだ。
イラン
イラン料理は、イランの主要民族であるペルシア人たちによって育まれてきた料理を指す(ペルシア料理とも呼ばれる)。サフラン、ターメリック、シナモンといった辛くないスパイスが多用され、レモンやザクロなど果物の酸味を生かした味つけがなされる。肉は羊肉を好み、海に面しているので白身魚も使う。イランには四季があり、季節ごとに野菜や果物がとれる。また、肉をやわらかくするために煮込み料理が多い。主食はナンやインディカ米。
アラジン
Aladdin
東京都港区西麻布3-2-6 六本木安田ビル 2F
03-3401-8851
● 11:30~15:00、17:00~22:00
● 日昼休
● 56席
www.persia-aladdin.com
石田純子=取材、文 林 輝彦=撮影