東京で世界のスパイス&ハーブを堪能できるお店6選


【中野】スパイシーレストラン アチャラ・ナータ
ハルマッソテルダーラ

味の要となるオリジナルのツゥナパハ

 独特のスパイスの香りが立ちこめる「アチャラナータ」。スリランカのスパイスは味も香りも違うので、なるべく現地のものを使用しているという。独自に配合しているミックススパイス・ツゥナパハは、スパイスが欠かせないスリランカならではの文化。ローストしたものはコクが出るのでカレーなどしっかりした味のものに、アンローストのものは野菜や魚料理にと使い分けている。また、多用されるカレーリーフは、四国から新鮮で香りが強いものを取り寄せている。

 ハルマッソテルダーラは、最後に少量の湯を入れ強火で蒸し上げることで油を極力使わず、しっとりした食感に仕上げる。現地の知人のお母さんに教わったためか、客のスリランカ人からも「お母さんの味がする」と人気のメニューだ。

使用スパイス&ハーブ
カラピンチャ(カレーリーフ)、アンロースト・ツゥナパハ

要となるアンロースト・ツゥナパハ。コリアンダーシード、クミン、フェンネル、マスタードシード、シナモン・カラピンチャをフライパンで空炒りし、冷ましてからミルミキサーで粉末状にする。
おもな具材は干し魚と長ねぎ。フレッシュなカレーリーフも入る。アンロースト・ツゥナパハのほかにターメリックやチリピースも加え、辛味を出す。
熱湯で戻した干し魚をココナッツオイルで軽く炒めたら、スパイス類を入れる。強火でさっと仕上げるのがポイントだ。

スリランカ
北海道よりも小さな島国・スリランカでは食材が限られていた。しかし、熱帯の気候のため植物はよく育ち、新鮮なスパイスが手に入るので、辛い料理が多い。とくにココナッツが豊富に採れ、料理にはココナッツが多用される。そのほか、カラピンチャ(カレーリーフ)を香り付けに、ウンバラカダ(カツオ節)を旨味として加える。家庭ごと、店ごとに個性のあるオリジナルの粉末状のミックススパイス「ツゥナパハ」を使うのも特徴。

スパイシーレストラン アチャラ・ナータ
Spicy Restaurant Acala.naatha
東京都中野区中野2-27-14 丸萬ビル 3F
03-3381-3128
● 11:30~14:30LO、18:00~21:00LO
● 火休
● 15席


舟川直美=取材、文 林 輝彦=撮影


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