フランス郷土菓子をシェフが再構築「スイーツの教科書」vol.6 フォレ・ノワール×レストラン プルニエ(東京會舘)松本 浩之 23年6月号


「レストラン プルニエ」の松本調理長が修業したアルザスのお菓子をパティシエの宮本シェフが軽快で繊細なレストランデザートに。重奏的な味わい、さまざまなテクスチャーで食べ手を飽きさせず、パティシエならではの技も披露し、見事な一品となった。

「フォレ・ノワール」はフランス語で「黒い森」の意味。
針葉樹の黒い森に見立てた、土地の特色が表現されたお菓子。

フォレ・ノワールは、フランス語で「黒い森」という意味である。このお菓子は、フランス・アルザス地方で作られているが、もともとはドイツ菓子で、シュバルツヴェルダー・キルッシュトルテという名前がついている。シュバルツヴェルダーというのは、南ドイツの地方名で、ここは深く黒い森が広がるチェリーの産地。そんなことから、このお菓子はフランス語では黒い森と表現されている。


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text: Yukiko Omori(本文), Mika Kitamura edit: Mika Kitamura
photo: Hiroyuki Takeda ,Yukiko Omori(スイーツ、風景)

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