テロワールを感じさせる、力強く華やかなコース【奈良・フレンチ】BEKKAN PIATTO（ベッカン ピアット）

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店内は広々とした漆のカウンター席のみ。一方、全面ガラス張りの窓の外にはオープンテラス席が10席設けられており、気候がいい時期には、高い建物がない悠久の都・奈良の街並や空を眺めながらの食事が心地よい。

　料理は「毎日食べても飽きない味」をコンセプトに掲げた、イタリアの郷土料理が中心。オーナーシェフの山嵜正樹氏が一人で厨房に立つ。イタリア南部独特製法で作る乾麺や、手打ちパスタの種類も充実。えびのピーチをオーダーすると、むっちりとしたほどよい歯ごたえの手打ち麺の溝に、トマトソースにアメリケーヌソースを加えてコクをだしたソースがよく絡んでいる。「トラディショナルな味をそろえています」というマダムにワインを相談しつつ味わえば、トスカーナの風が吹くようだ。アラカルトの前菜などは一人でも、シェアしても味わえるように、通常サイズと少しポーションが多めの2サイズが用意されている。こうした心配りも嬉しい、通いたくなる一軒だ。

オーナーシェフ 山嵜正樹さん
1976年、奈良県生まれ。学生時代、アルバイトをきっかけにキャリアスタート。その後、ローマ郷土料理を中心に展開するイタリア料理店「PIATTO」にて11年間修業を重ねる。07年6月奈良市中心部にて現店開店。修行先の料理の精神を受け継ぐ意味を込めて店名に「BEKKAN」と付けた。現在はさらにイタリア各地の郷土料理のレシピや、全国各地から仕入れる食材の研究に余念がない。ソムリエのマダム、愛子氏と二人で店を切り盛りする。

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