皆さんこんにちは、飲食店コンサルタントの三ツ井創太郎です。今回から「三ツ井創太郎の2分で読める繁盛店経営ノウハウ」というシリーズでコラムを執筆させて頂きます。どうぞよろしくお願い致します。
日本全国の飲食店は新型コロナウイルスの影響で本当に大変な状況かと思います。そんな中でも前年売上をクリアしている当社ご支援先の成功事例をお話させて頂きます。第一回目のテーマは「飲食店の効果が出るInstagram活用」です。
長引くコロナ禍により、飲食店で外食する機会は激減してしまいました。そんな中、自粛の合間のタイミング等で久しぶりに外食をする場面も少しずつではありますが増えてきました。このよう「久しぶりの外食」の際に皆さん自身はどんな基準でお店を選びますか?知らない町の知らないお店を選びますか?おそらく選ばないと思います。コロナ禍、またアフターコロナで真っ先に選ばれるのは「新規店」より「馴染みのお店」です。
次にお客様が考えるのは「あの馴染みのお店は果たして営業しているだろうか?」「コロナ禍で客が少ない中で私が好きなあのメニューは提供されているのだろうか?」といった疑問です。こうしたお客様の疑問、不安を解決する為にも、Instagram等のSNSを活用してリアルタイムにお店の情報を発信する重要性が増しているのです。
もちろん食べログ、ぐるなび、ホットペッパー、Retty等のグルメポータルサイトで飲食店の情報を確認する方法もありますが、長引くコロナ禍でグルメポータルサイトの運用や更新を辞めてしまった飲食店が多く、お客様の心理としてはより情報鮮度が高くリアルタイムでお店の情報を得る事ができるSNSを活用してお店選びをする傾向が強くなりました。
当社ご支援先の都内のイタリアンのお店では、Instagramのストーリーズ機能を活用して店舗の情報発信をしています。このストーリーズ機能とは簡単に言うと24時間で消える投稿で、その手軽さから最近ではフィード投稿(通常のホーム画面投稿)よりもストーリーズをよく利用するという人が増えています。
当社ご支援先のイタリアンのお店では、ストーリーズ機能を活用して1日5回以上、多い日には10回以上も情報発信をしており、コロナ禍にも関わらずお店のストーリーズを見た常連のお客様が1日5組以上来店される日もありました。
「いやーInstagram見てたら、久しぶりに●●店長に会いたくなったよ!」
「Instagramで旬の●●見たら食べたくなっちゃって、来ちゃったよ!」
こんな嬉しいお言葉も頂いています。
例えばこのお店の一日の投稿スケジュールを見てみます。
◆11:00 「今日のランチのおすすめパスタは旬の●●を使ったパスタ!」
⇒ランチオープン直前に当日のおすすめランチを投稿
◆15:00「本日は●●漁港から新鮮な●●が届きました!ディナーに向けてシェフが丁寧に仕込中!」
⇒アイドルタイムにシェフの仕込風景等を投稿
◆17:00「まもなくオープンです!本日も元気に営業します!」
⇒ディナーオープン直前に当日営業している事をしっかりと告知
◆18:00「今日の前菜盛り合わせは●●です!」
⇒当日の前菜盛りの内容等をアップ
◆20:00「テイクアウト利用のお客様が来店されました!」
⇒営業の合間にテイクアウト引き取りのお客様等をアップし、テイクアウト営業もアピール
このようにリアルタイムでお店の情報を発信していきます。こうする事でお店をフォローしているお客様のInstagramストーリーズ上に常にお店の情報が発信される状況を作り出す事ができます。
「1日複数回ストーリーズ投稿」ぜひ、皆さんのお店でもチャレンジしてみて下さい。
最後までお読み頂きありがとうございました。
三ツ井創太郎
株式会社スリーウェルマネジメント代表。数多くのテレビでのコメンテーターや新聞、雑誌等への執筆も手掛ける飲食店専門のコンサルタント。大学卒業と同時に東京の飲食企業にて料理長や店長などを歴任後、業態開発、FC本部構築などを10年以上経験。その後、東証一部上場のコンサルティング会社である株式会社船井総研に入社。飲食部門のチームリーダーとして中小企業から大手上場外食チェーンまで幅広いクライアントに対して経営支援を行う。2016年に飲食店に特化したコンサルティング会社である株式会社スリーウェルマネジメント設立。代表コンサルタントとして日本全国の飲食企業に経営支援を行う。最近では東京都の中小企業支援事業の選任コンサルタントや青森県の業務委託コンサルタントに任命される等、行政と一体となった飲食店支援も積極的に行っている。著書の「飲食店経営“人の問題”を解決する33の法則(DOBOOK)」はアマゾン外食本ランキングの1位を獲得。
株式会社スリーウェルマネジメント:https://www.threewell.co/