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飲食店のGoogleマイビジネス徹底活用ノウハウ~集客につながる運用術~


皆さんこんにちは、飲食店コンサルタントの三ツ井創太郎です。
前回に引き続き「2分で読める繁盛店経営ノウハウ」というシリーズでコラムを執筆させて頂きます。どうぞよろしくお願い致します。今回はシリーズ第5回となります。

前回のコラムはこちらから「今話題のGoogleマイビジネス活用術~店舗情報設定の最適化編~

緊急事態宣言が明け、少しずつお客様のご来店が増加傾向にあるとは思いますが、まだまだコロナ前の水準まで戻っていないお店がほとんどかと思います。

今回はコロナ禍の中で、ますます運用の重要性が増しているGoogleマイビジネスの活用法についてお伝えさせて頂きます。第5回のテーマは飲食店のGoogleマイビジネス活用塾の第二弾として「集客につながる運用術」についてお話をさせて頂きます。

Googleマイビジネス成功のカギは「更新頻度」

コロナ禍に伴う休業や営業時間短縮を余儀なくされている中で、グルメサイトや自店ホームページ等、お店側が管理する媒体の情報更新が出来ていない飲食店が多く見受けられます。こうした状況の中でお客様がグルメサイトやホームページでは無く、Googleマイビジネスから店舗の最新の営業状況を確認する傾向がコロナ禍前よりも圧倒的に増加しました。皆さんの中にも「グルメサイトでは通常営業となっていたお店にいざ行ってみると休業や時短営業だった」という経験をされた方もおられるかと思います。

Googleマイビジネスが更新されているお店は営業をしていると容易に判断できます。逆にSNSやGoogleマイビジネスが一切更新されていないお店は営業をしていないとお客様に判断され、機会損失となってしまうケースも少なくありません。こうした理由からもGoogleマイビジネスでの情報発信は以前にも増して重要なのです。

Googleマイビジネスのインサイト(分析画面)から見える最適な運用方法

実はGoogleマイビジネス運用における情報発信の重要性は、Googleマイビジネスの管理画面からも見て取れます。皆さんのお店のGoogleマイビジネスの管理画面の中の「インサイト」ページに掲載されている「写真の閲覧数」という項目に着目してみて下さい。

「お客様の写真は同業他社よりも表示回数が○○%多くなっています。」
「もっと写真を投稿して差をつけましょう」

などと記載されています。つまりGoogle社においてもGoogleマイビジネスの最適な運用方法として写真や店舗の最新情報を発信する事を強く推奨している事が分かります。なお情報発信の頻度についてですが、Googleマイビジネスの投稿は投稿から7日間以内はシステム側に最新情報と認識されます。つまり最低でも7日間に1回はお店から営業時間のご案内やお店のこだわり等を発信する事が重要です。

実際に当社のご支援先でも毎日写真を掲載し、1週間に一度文章付きの投稿を実施した店舗は、店舗ページのアクセス数やコンバージョン数(ウェブサイトアクセス、電話数、ルート検索数)が大幅に上昇しています。その他にも3店舗を展開するご支援先のお店で「情報を発信しないお店」と「毎日情報を発信するお店」でテストを実施した際も、情報を発信し続けたお店の方がアクセス数やコンバージョン数(通話数等)等が大幅に上昇しました。

実際にテストを実施した数値事例

上記の実績数値の通り、最低でも1週に1回の最新情報を更新する事で成果に繋がりやすくなります。是非、皆さんのお店でも定期的な情報発信を心がけて下さい。

ここまでは情報発信の重要性についてお話をさせて頂きました。次は実際に投稿を行う最のテクニックについてお話します。

Googleマイビジネスで成果に繋げる投稿テクニック

①投稿のボタンリンクは「詳細」がおすすめ

Googleマイビジネスでは、写真や文章を投稿する際にリンク先を指定する為のリンクボタンが設定できます。リンクボタンの種類は「予約」「オンライン注文」「購入」「詳細」「登録」「今すぐ電話」の6つから選択できます。当社ご支援先で3年間に及ぶ調査を実施した所、飲食店では「詳細」ボタンが最もクリック率が高い事が分かりました。お店側としては「予約」ボタンを設置したくなると思いますが、Googleマイビジネスを閲覧しているお客様は、まだ店舗を探して色々と迷っている段階の方が多い為、「Googleマイビジネスの投稿」という少ない情報の段階からいきなり予約に結び付けるのはかなりハードルが高いと言えます。まずは「詳細」ボタンで自店舗のホームページやグルメサイト等へ誘導する事を意識してみて下さい。

②投稿時の文章はキーワードを意識してライティングする

Googleマイビジネスはお店を探しているお客様の検索キーワードに応じて親和性の高いお店を検索結果に表示させるアルゴリズムになっています。親和性の判断基準は様々ですが、お客様の検索キーワードと店舗アカウント内に記載されているキーワードの親和性は表示順位を決める上で重要な要素になります。

例えばお客様が「東京駅 居酒屋」と検索した場合、店舗アカウントの情報内に「東京駅」「居酒屋」というキーワードが含まれている店舗の方が、キーワードが含まれていない店舗よりも上位表示される傾向が強くなります。その為、店舗側からの投稿時の文章にもお店の近隣の駅名や業態名など、お客様が実際に検索しやすいキーワードを意識に使う事を意識して下さい。なお余談ですが、このようにお客様の検索キーワードを意識してWEB上のPR文章を書くテクニックの事を「SEOライティング」と言います。

③投稿時の文章内にURLを添付する

Googleマイビジネスの投稿文章には自社サイトのURLを添付する事も可能です。これによりGoogleマイビジネスから自社のウェブサイトへのアクセス数を増やす事が可能です。お客様を自社のウェブサイトへ誘導する事で、自店舗のより詳しい情報をお客様にアピールし、来店率を高める事が可能になります。なお、この添付するURLをグルメサイトにする事も可能ですが、グルメサイト経由のWEB予約には従量課金等の費用がかかりますので、その点には注意が必要です。

Googleマイビジネスの口コミ対策

最後にGoogleマイビジネスの口コミ対策についてお話をさせて頂きます。皆さんのお店にも既に複数のお客様から口コミが入っているかもしれません。口コミ対策で重要となるのは、お客様から頂いたご意見(口コミ)に対して、お店としてしっかりと返信や対応を行う事です。

こうしたお話をすると「いちいち口コミに返信を書くのは大変だ!」とおっしゃる飲食店オーナー様もおられます。確かに大変かもしれません、しかしGoogleマイビジネスを見て来店を迷っている新規のお客様にとって、口コミに真摯に対応しているお店と、そうでないお店はどちらが安心して来店できるお店と感じるでしょうか?消費者アンケートにおいても、Googleマイビジネスの口コミに対してしっかりと対応しているお店を「安心して来店できる良いお店だと思う」と答える人が多いという結果が出ています。ぜひ口コミに対しては返信と真摯な対応を心掛けて下さい。

さらに言うと口コミの返信の際にも「お客様が実際に検索しやすいキーワード」を盛り込みながら返信をするSEOライティングを意識する事で、自店舗への流入件数を増やす事が可能です。ぜひ皆さんのお店でもチャレンジしてみて下さい。

最後までお読み頂きありがとうございました。
本記事が少しでも皆様の飲食店経営においてお役に立てれば嬉しく思います。


三ツ井創太郎
株式会社スリーウェルマネジメント代表。数多くのテレビでのコメンテーターや新聞、雑誌等への執筆も手掛ける飲食店専門のコンサルタント。大学卒業と同時に東京の飲食企業にて料理長や店長などを歴任後、業態開発、FC本部構築などを10年以上経験。その後、東証一部上場のコンサルティング会社である株式会社船井総研に入社。飲食部門のチームリーダーとして中小企業から大手上場外食チェーンまで幅広いクライアントに対して経営支援を行う。2016年に飲食店に特化したコンサルティング会社である株式会社スリーウェルマネジメント設立。代表コンサルタントとして日本全国の飲食企業に経営支援を行う。最近では東京都の中小企業支援事業の選任コンサルタントや青森県の業務委託コンサルタントに任命される等、行政と一体となった飲食店支援も積極的に行っている。著書の「飲食店経営“人の問題”を解決する33の法則(DOBOOK)」はアマゾン外食本ランキングの1位を獲得。
株式会社スリーウェルマネジメント:https://www.threewell.co/


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