2024年8月7日
フードロスの削減や伝統的な地域食文化の再発見など、食を通した社会課題への取り組みが注目される近年。そんな潮流の表れの一つとも言えるのが、レストラン自家製の調味アイテム。食材を無駄にせずに使い切り、未知なる美味しさを表現する、シェフのアイデアをご紹介します。
琵琶湖の北側、湖北の風光明媚なエリアに位置するオーベルジュ「ロテル・デュ・ラク」。そのレストランを昨年リニューアルして生まれたイノベーティブ料理の「ソウアー」で、アメリカ出身のコールマン・グリフィンさんはシェフを務める。
グリフィンさんのシェフ就任はリニューアルと同時であるが、実は彼はその1年前から入念に周囲の自然や素材、食文化を学び、現場を訪れ、理解を深めてきた。この地の豊かな自然環境から生まれる料理を作るためである。
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text: Izumi Shibata photo: Katsuo Takashima