芸術の法則を味に生かすのが私の料理。直感を信じて、今の自分を表現する エスキス リオネル・ベカ 23年4月号


マルセイユで育ち、日本でのシェフ経験が17年間となるリオネル・ベカさん。この二つのテロワール、思索と芸術を好む性格、師匠ミッシェル・トロワグロさんからの学びが彼の料理のベースだ。そんなベカさんに自身の美学と、日本のフランス料理に感じている明るい展望を聞いた。

「私の料理には、師匠のミッシェルから受け継いだものはどこにもないようであり、全てにあるとも言えます。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが(笑)」とベカさん。「私はエスキスでミッシェルのレシピをそのまま使ったことは一度もありません。でも、私が作る料理の中にはいつもミッシェルがいる。そういう意味です」。


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text:Izumi Shibata, photo:Gorta Yuuki

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