ONAOOによるオリーブオイルのオンライン試飲講習会

オリーブオイルを扱う食のプロに向けてオリーブオイルについての基礎知識、テイスティングのメソッドを公開する連載を、料理王国WEBマガジンで行うイタリアの公的機関ONAOOが、 日本向け単発オンライン試飲講習会を11月14日(月)19時より開催する。

オリーブオイルを扱う食のプロに向けてオリーブオイルについての基礎知識、テイスティングのメソッドを公開する連載を、料理王国WEBマガジンで行うイタリアの公的機関ONAOOが、日本向け単発オンライン試飲講習会を11月14日(月)19時より開催する。

ONAOO (Organizzazione Nazionale Assaggiatori Olio di Oliva)は、イタリア商工会議所連合によってオリーブオイル・テイスティングの手法を世界に普及促進することを目的に設立された公的機関であり、本部はイタリア・リグーリア州インペリアの商工会議所内に設置されている。設立メンバーそして現在ONAOOを運営するメンバーは、オリーブオイルというイタリアを代表する産物への関心を高めるべく活動を行なっており、独立した機関として業界その他の影響を受けることなく、科学的見地に基づき、世界各地のオリーブオイルの品質を評価する。

品質の評価は、科学的分析及び人間の官能テスト(テイスティング)で決まる。ONAOOではテイスティングの技術を学びたい人(生産者などオリーブオイル業界関係者、飲食業関係者、消費者)に向けたテイスティングスクールを定期的に開催しているが、通常のスクールでは、本部のあるインペリアでの数日間に渡る座学とテイスティングの実習、そしてオンラインによるテイスティング実習を重ねて、レベル1の試験を受け、合格した後にレベル2の講習を受講する、という流れだ。 レベル1に1年、レベル2に2年をかけて試験に合格すればプロフェッショナル・テイスターの資格を得ることができるが、時間も費用もそれなりに必要となるコースではある。オリーブオイルのテイスティングに興味のある方でも、イタリアに行き、レベル1をいきなり始めるのはハードルが高いというのが実情だ。 そこでこの度、ONAOOはレベル1に入る前のトライアル講習会を、オンラインで開催することとなった。

品質の評価は、科学的分析及び人間の官能テスト(テイスティング)で決まる。ONAOOではテイスティングの技術を学びたい人(生産者などオリーブオイル業界関係者、飲食業関係者、消費者)に向けたテイスティングスクールを定期的に開催しているが、通常のスクールでは、本部のあるインペリアでの数日間に渡る座学とテイスティングの実習、そしてオンラインによるテイスティング実習を重ねて、レベル1の試験を受け、合格した後にレベル2の講習を受講する、という流れだ。
レベル1に1年、レベル2に2年をかけて試験に合格すればプロフェッショナル・テイスターの資格を得ることができるが、時間も費用もそれなりに必要となるコースではある。オリーブオイルのテイスティングに興味のある方でも、イタリアに行き、レベル1をいきなり始めるのはハードルが高いというのが実情だ。
そこでこの度、ONAOOはレベル1に入る前のトライアル講習会を、オンラインで開催することとなった。

講習参加者に送られる試飲オイルのサンプル、試飲用のカップ、ONAOO公式テイスティンググラス、ペン。
講習参加者に送られる試飲オイルのサンプル、試飲用のカップ、ONAOO公式テイスティンググラス、ペン。

詳細は以下の通り。

日時:2022年11月14日(月)19時〜20時
形式:zoomオンラインミーティング(逐次通訳付き)
テーマ:イタリアの単一品種オリーブオイルを知る
講師:マルチェッロ・スコッチャ(ONAOOテイスティングスクール校長)
参加費:11,000円(税込)+送料(国内宅配便、着払い)

*参加者には事前に以下のセットをお送りします。
・8種類の単一品種オリーブオイルのサンプル
・生分解性素材のテイスティングカップ8個
・ONAOOロゴ入りの公式テイスティンググラス
・ONAOOロゴ入りのペン
・テイスティング記録シート
講習会終了後には、参加証が送られます。

申込はこちらのページから
https://saporitaweb.com/product/onaoo_oliveoil_tasting2022/

ONAOO副理事兼テイスティング・スクールの責任者であり、今回のオンライン試飲講習会でも講師を務めるマルチェッロ・スコッチャ氏
ONAOO副理事兼テイスティング・スクールの責任者であり、今回のオンライン試飲講習会でも講師を務めるマルチェッロ・スコッチャ氏

今回講師を務めるマルチェッロ・スコッチャ氏のコメント

「優れたオイルを欲しいと思う人は、まず、料理に使ったり食卓に供するオイルとはどうあるべきなのかはっきりとしたビジョンを持つ必要があります。高価であれば必ずしも優れた製品というわけではありません。良いオイルとそうでないオイルの違いは、正しい製造が行われること、そして、それを見極めるテイスティングの技量に関わってきます。
ONAOOのテイスティング・スクールでは、理論と実践を通して、オイルの違いを嗅覚及び味覚を使って見極めるトレーニングを行います。例えば、苦味や辛味は低品質を示すのではなく、抗酸化作用を持つフェノール系物質を含有することを示す、ポジティブな性質であることを実体験します。さらに、オリーブオイルとは単なる調味料ではなく、料理をより豊かなものにする食材そのものであるということを体感していきます。一皿一皿に応じてワインを変えるように、オリーブオイルも料理に合わせて使い分けられるように導いていくことがテイスターの役割です」。

イタリアには600種を超えるオリーブオイルの品種があると言われている。土地ごとに性格の異なるオリーブオイルの違いを、単一品種を通じて体験できる貴重な機会だ。
また、これまでの連載でも見てきたように、ONAOOのメソッドは世界基準である。入門編といえども、そのメソッドに沿ったテイスティングを実践できることはそうそうあるものではない。この機会にぜひオリーブオイルの正しい味わい方を知り、世界が広げてほしい。
お問い合わせ先:info@saporitaweb.com

text:小林 乙彦(料理王国編集部)

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