今回ご紹介するのは、カレーの付け合わせにぴったりなタマネギのアチャール。アチャールとは、野菜や果物を調味料とスパイスで和えた副菜です。
「カレーを食べる時の箸休めとしてつまんだり、香味付として一緒に食べる薬味のような存在でもあります」とノグチさん。カレー屋さんのテーブルで見かける、福神漬やらっきょうの甘酢漬けと同じような役割なんですね。
アチャールにはいろんな野菜、果物、調味料を使ったものがありますが、今回は最もポピュラーな食材のひとつであるタマネギをセレクト。スパイスを調合して作る本格的なバージョンと、インド産のミックスピクルスと和えるだけの簡単バージョンの2タイプを教えてもらいました。
「カレーの上にかけて、タマネギのシャキシャキした食感を楽しみながら食べるのもおすすめですよ」(ノグチさん)
スパイス調合版は、レッドチリパウダーの効いたガツンとした辛さ。簡単バージョンはみずみずしく爽やか。どちらもシンプルな手順で作れるのに、味わいは本格的。スパイスカレー作りと合わせて、ぜひ覚えておきたいレシピです!
【材料】
赤タマネギ…小1個
塩…小さじ1/2
クミンシード…小さじ1/3
レッドチリパウダー…小さじ1/2
<作り方>
【Point】クミンシードは深みのある香りが特徴ですが、ローストすることでさらに香ばしく豊かになります。
【材料】
赤タマネギ…小1個
ミックスピクルス…大さじ1
<作り方>
【Point】今回使ったのはインド産のミックスピクルス。マンゴー、ライム、チリ、ショウガ、ターメリックなど、12種類の原材料とスパイスが使われています。
シャンカール・ノグチ
1973年、東京都生まれ。インド出身の祖父が立ち上げた「インドアメリカン貿易商会」の3代目経営者を本業とし、インド食品の輸入、オリジナル商品の開発・販売に携わる。日印混合料理集団「東京スパイス番長」のリーダーであり、「東京カリ~番長」の元・貿易主任。2016年以降は、日本でスパイスカレーを盛り上げるべく立ち上げた新ユニット「カレー将軍」のメンバーや MLAオーストラリア食肉家畜生産者事業団の「ラムバサダーのメンバー」として活躍。著書に「世界一やさしいスパイスカレー」「ハーブ&スパイス事典 世界で使われる316種」新書にカレー将軍著「スパイスカレー弁当」などがある。
1年半前に発売した復刊本が河出書房新社より「スパイスの世界へようこそ」が再販されました。
http://www.spinfoods.net