環境に配慮した持続可能な食材の生産を志す長崎県・五島市の取り組み。この取り組みに賛同したひらまつグループが都内5店舗で展開するレストランフェアでは、各店のシェフがさまざまな島の食材をオリジナリティ溢れるひと皿に仕上げ、提供しています。早速、その美味しさを体験してきました!
長いコロナ禍を経て、さまざまな規制が解除されて迎えたゴールデンウィーク。皆さま、どのように過ごされましたか? まだまだ予断は許しませんが、旅に出たい欲が高まる季節がやってきました。とはいえ4回目のワクチン接種計画もあり、なかなか遠くへは—–と思っている方もいらっしゃるかと思います。
そんな方におすすめしたいレストランフェアが、株式会社ひらまつが開催している「五島フェア」(開催期間:5月〜9月)。都内にある5店舗のレストランを舞台に、長崎県五島市の食材を使った特別なフルコースが楽しめる企画です。昨年に続き2度目の開催となる今回のテーマは「食べるだけでSDGs」。これは、SDGsに高い意識をもつ同市の生産者のもとへ参加店のシェフが直接足を運び、食材を選び、料理することでその活動を応援するというもの。参加するレストランではそれぞれ異なる食材を選び、1ヶ月ごとにリレー形式でメニューを提案していきます。
5月、フェア開幕の先陣を担うのは銀座のフレンチレストラン「アルジェント」。鈴木健太郎シェフが選んだ食材は、なんとマグロです。使用するマグロは、海の生態系を守るため卵から成魚までの一貫生産・完全養殖に取り組む「ツナドリーム五島」の本マグロ。これを一尾丸ごと、余すところなく使うマグロづくしの特別コースを考案しました。フレンチのマグロづくしとはいかなるものか。早速、体験してきました。
まず先付けに供されたのは、ねっとりとした濃厚なうま味を纏ったマグロの生ハム。続いては、一見すると赤身とトロの握りに見えるお凌ぎ。身の下には何と酢飯ではなく、五島産のお米・ひのひかりとココナッツを合わせたムースとヘーゼルナッツのパニーニが隠れているという趣向です。椿オイルで和えたマグロのタルタルにグリエと続き、マグロの骨髄から取った出汁に五島うどんのフシをパスタのように合わせたブイヨンが登場。まるで豚骨スープのような濃厚な出汁の風味に、驚きました。添えられているのは、その出汁を抱いていたマグロの骨。その大きさにもまた、唸ります。
メインの五島牛に合わせる赤ワインソースにはブーダンノワールのようにマグロの血を使うなど、随所に鈴木シェフのアイディアが。〆にはマグロの出汁がしっかり効いたマグロカレーまで楽しめる、まさにマグロづくしのフルコースです。同時に、島産のパッションフルーツや椿油などの食材もふんだんに盛り込まれ、脇を固めている印象。フレンチでマグロ?と思っていたけれど、やはりそこは堂々たる本マグロ。どんな形になっても、美味しさは揺るがないのですね。
「アルジェント」での五島フェアは5月31日までの開催。6月からは「代官山ASOチェレステ 日本橋店」、7月は「レストランひらまつ レゼルヴ」、8月は「代官山ASOチェレステ 二子玉川店」、9月は「サンス・エ・サヴール」と続きます。フェアの最後を締めくくる秋には、参加シェフ5人によるスペシャルガラも開催予定。五島特別コースを食べた方の中からは毎月2名に抽選で3万円分の旅行券が当たるお楽しみもあるほか、7月1日〜9月23日の期間中、福江島の2つのホテルでは五島特別コースのメニューも登場予定です。
都内はもちろん、夏には島を訪ねてその美味を体験することもできるという多角的な取り組み。ぜひ、チェックしてみてください。
■ひらまつ 五島フェア
https://www.hiramatsurestaurant.jp/special/nagasaki-goto2022/